東日本大震災

ガソリン・石油製品、ようやく回復傾向 酒田、塩釜から出荷徐々に

2011年03月25日
 東日本大震災から2週間近くがたち、停滞していたガソリンなど石油製品の県内物流はようやく回復傾向を見せ始めた。昭和シェル石油が24日、他社と共同利用している宮城県・塩釜油槽所からの出荷をスタートし、西日本などから追加投入されたタンクローリーも東北地方で稼働。県内向け流通量は依然制限され、入荷状況に不安定さや地域別の温度差はあるものの、入荷のめどが立たなかった震災後の状況は改善に向かっているようだ。

 東北地方への供給回復に向け、石油メーカーは備蓄燃料の放出、タンクローリー約300台の投入などの措置を講じている。JX日鉱日石エネルギーは21日に根岸製油所(横浜市)の操業を再開し、燃料を積んだタンカーが同日から塩釜港に接岸。コスモ石油は火災に遭った千葉製油所と福島県の郡山、小名浜両油槽所の在庫分出荷を23日、昭和シェル石油は塩釜油槽所から本県内陸地方などへの出荷を24日、それぞれ始めた。

 「酒田や塩釜、郡山油槽所から東北地方内陸部に流通させており、徐々に改善してきている」とコスモ石油。昭和シェル石油は、東北地方のガソリンスタンド(GS)営業率が23日現在、約70%まで回復しているとし「塩釜からの出荷開始で配送時間が短縮され、輸送量の大幅な増加が実現している」と話す。

 宮城県側が機能しだした状況を受け、被災地に集中していた輸送の流れは、タンクローリーの追加投入などで徐々に東北地方全般に拡散。山形県内では、入荷量が震災前の半分程度に制限されているものの、前日に翌日分の入荷状況把握ができつつあるなど、回復傾向を実感する声も聞こえるようになってきた。

 庄内地方のある事業所には、西日本の車両ナンバーのタンクローリーが入っており「24日は満タン給油で営業した。入荷は順調になってきている」。村山地方の事業所は、置賜の店舗では給油待ちの車列が24日はなかったとしながらも「山形市と周辺は混雑している。全ての店舗で営業はできないが、塩釜から燃料が入るようになり、徐々にだが先が見えてきた」と話す。

 ただ「塩釜からの入荷もまだ不安定で、予定していたものが届かないこともある」(置賜地方のGS)「全然入荷しなかった先週よりはいいが、まだ入ったり、入らなかったり。相変わらず給油待ちが多い」(最上地方のGS)といった温度差も残っている。
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