東日本大震災

上山出身の梅津医師、救命の務め懸命に

2011年03月28日
「運命」ととらえ、地震発生時から患者に寄り添い続ける梅津道久さん
「運命」ととらえ、地震発生時から患者に寄り添い続ける梅津道久さん
 命の灯火を消すまいと、被災地の石巻赤十字病院で上山市長清水出身の医師梅津道久さん(27)が処置に当たる。「何かを考える間もなく、やれるだけのことをやって時間が過ぎる」。地震発生時から運ばれ続ける重傷患者。“医師の卵”の臨床研修医でも今できることを…。「運命」ととらえる役目を懸命にこなしながら、被災者の生死と向き合っている。

 山形大医学部を卒業後、同病院に来て2年がたつ。担当は救急科。大震災が起こった11日も患者のそばにいた。突如、襲われた激しい揺れ。片手で患者の点滴を支え、もう片方で人工呼吸器を押さえて耐えた。高鳴る鼓動を抑えて数時間後、病院は修羅場となった。押し寄せる急患。廊下は負傷者であふれた。

 津波で溺れ低体温症の男性、物に足を挟まれて挫滅症候群に陥った女性…。既に亡くなっている人も数知れず。トリアージ(容体による治療優先順位の選別)を行いながら、駆けずり回った。

 発生から息つく暇がなかった48時間。現在は「あの時に比べたら少しは落ち着いたのだろう」と感じる。だが、今も1日80~100台の救急車が到着する事実が眼前にある。「ここにきて高齢者が多く運ばれてくる。まだまだしっかりしていかなければいけない。自分の人生で今が一番、世に貢献できる時かもしれないから」。言葉に力を込め、患者の待つ病床へ向かう。
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