東日本大震災

県内のガソリン供給、着実に回復

2011年03月28日
県内では、先週と比べガソリンなどの供給が徐々に回復しつつある
県内では、先週と比べガソリンなどの供給が徐々に回復しつつある
 東日本大震災発生後、県内への入荷が滞り混乱が続いていたガソリンや軽油など燃料の供給が、今週に入ってから着実に改善している。通常の供給態勢にはまだ至っていないが、長蛇の列をなしていた給油待ちの車の数は徐々に減っている。入荷量が増加傾向にあることもさることながら、満タン給油が可能なスタンドが増えたことで、燃料不足に対する消費者の不安心理が緩和されつつあることも影響しているようだ。

 県内では週明けの28日から満タン給油を始めた店舗が大幅に増えた。山形市寿町にあるガソリンスタンドには28日午前9時のオープンと同時に、次々と給油の車が訪れた。道路脇にはいつもと同じように車列ができたが、先週よりはかなり短い。給油した40代の主婦は「先週は別のスタンドで早朝から5時間近く並んで20リットルしか詰められなかったのに、きょうは15分程度並んだだけで満タンにできた。元に戻りつつあるようでほっとしている」。50代の男性会社員も「これでしばらくは間に合う」と笑顔を見せた。

 先週末から満タン給油を行っている山形市内の石油卸売業者も、28日は1店を除き全店をオープンさせた。入荷量は通常の半分近くだが、着実に回復しているという。担当者は「フリー客が多いため、まだ車列はできているが、他社の供給が増えてくれば客も分散し列はできなくなるだろう。今週末にはもっと改善するのでないか」と話す。

 別の卸売業者は28日から山形市内の全店をオープンし、満タン給油を開始した。29日以降も全店営業を予定している。担当者は「モノはあるので安心してほしい。着実に回復している」。

 酒田市内のガソリンスタンドでも車列は先週末の半分程度になったという。「銘柄によって偏りはあるが、かなり改善している。青森や秋田はすでに平常に戻っており、県内も今月いっぱいで何とか戻ってくれれば」と期待する。

 最上地方のあるガソリンスタンドは28日午前10時から、数量限定で販売を開始。担当者は「順番待ちの行列はなかった。状況は改善に向かっている」と振り返る。宮城県・塩釜油槽所からの出荷スタートが大きいとしながら、「これまで売り切れていた一番の原因は買い占めにあった」と強調する。

 JX日鉱日石エネルギーは根岸製油所(横浜市)の操業を再開して生産能力を上げている。タンカーや鉄路による供給ルートも拡大。さらに陸上運送を強化するため西日本などから100台以上のタンクローリーを東北に投入しており「輸送量は確実に上がっている」と話す。

 昭和シェル石油は塩釜地区から本県内陸地方などへの出荷を始めており「配送時間が短縮され、タンクローリーの回転率も上がっている」。コスモ石油は「東北地方の出荷基地からの流通は増えており、改善の動きは顕著」と話す。
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