2011年04月03日
避難している子どもたちの遊び相手になる高校生ら。春休み明けのボランティア不足が心配される避難所もある=米沢市
新学期のスタートを目前に控え、東日本大震災に伴って開設された県内の避難所の一部で、運営に携わるボランティアの確保に不安が持ち上がっている。春休みに“フル稼働”で貢献している大学生や高校生の減少が見込まれるためで、態勢の見直しを求められるところも出てきそうだ。
福島県から身を寄せた400人強を受け入れている米沢市。災害ボランティアの登録数は800人以上に上るが、実際に活動しているのは大学生と高校生が大半だ。最も避難者が多い市営体育館では1日当たり30人ほどが物資の受け付けや搬出、応援に来た外部ボランティアの活動場所の手配などに携わっているが、そのほとんどが学生や生徒たちという。
避難所で活動する複数の団体で設立したボランティア米沢の丸山弘志事務局長は「燃料不足によって企業活動が縮小されていたときは社会人も多く参加していたが、解消されるに連れて減っている」と説明。学生、生徒たちはさまざまな活動に柔軟に対応し元気にこなしてくれるといい、「新学期が始まったら人手不足にならないか心配だ」と話す。
市営体育館で連日、ボランティアに参加している九里学園高3年宮阪美咲さん(17)は「自分たちが抜けたら人が足りるのか気になる」。ボランティアの間では「行政、避難者も含めてどう運営するかを話し合うべきだ」との声が上がっている。
避難者約500人が暮らす山形市総合スポーツセンター。市社会福祉協議会によると、1日に80~100人程度のボランティアが関わっており、このうちの5割を大学生、3割を高校生で占める。現状では若い力が支えだが、市社協の担当者は「ボランティア希望者が多く、現在は地元自治会などに待機してもらっている状態。春休み明けはこうした方々にお願いする」と語る。ボランティアに参加している東北芸術工科大の相馬祐子さん(20)は「授業が始まれば平日は難しいが、土日など可能な範囲で協力したい」と話す。
一方、鶴岡市が開設している5カ所の避難所は避難者たちが主体的に運営し、市ボランティアセンターに登録した人が主に担っているのは、提供を受けた救援物資の仕分け作業など。現在は約150人が登録し、約6割が地元、また帰省中の大学生らだが、同センターは春休み明けを想定して一般の人の協力を呼び掛け、「ある程度の人手は確保できた」としている。