東日本大震災

新しい学校、再出発の春 県内小中校で始業式、被災児童ら初登校

2011年04月06日
渡部恭子校長(左)から紹介を受ける福島県からの転入児童=飯豊町・添川小
渡部恭子校長(左)から紹介を受ける福島県からの転入児童=飯豊町・添川小
 県内の多くの小中学校で6日、始業式が行われ、福島県などの被災地から避難し、県内の学校に転入学する児童、生徒たちが初登校した。緊張や不安の表情を見せながらも新たな環境での勉強や部活動などに期待を膨らませ、新生活に一歩を踏み出した。

 東根市では、避難者3人が神町、東根一の中学校2校に転入学した。このうち、神町中には福島県南相馬市から避難した3年生の竹林日菜さん(14)と、同県富岡町の2年生高橋遥奈さん(13)の2人が通うことになり、始業式に先立ち、他の転入学生とともに壇上で自己紹介を行った。

 竹林さんは「早く元の学校に通いたい思いはあるが、生活習慣をしっかりして頑張りたい。部活動では、以前から続けている吹奏楽に取り組みたい」。高橋さんは「楽しい学校生活を送りたい。勉強に力を入れ、部活動はバレーボールをしたい」と話した。

 飯豊町の添川小には15人が転入学し、全校児童が60人になる。新任披露式と始業式には、1年生を除く12人の転入児童が出席。渡部恭子校長は「優しさは表現しないと分からない。福島の子たちが早く学校に慣れるよう、思いやりを行動に示してください」と呼び掛けた。

はきはきと自己紹介した(左から)竹林日菜さん、高橋遥奈さん=東根市・神町中
はきはきと自己紹介した(左から)竹林日菜さん、高橋遥奈さん=東根市・神町中
 5年生の大和田樹君(10)=南相馬市=は「今まで通り野球を頑張りたい」。3年生を通わせる主婦渡部丈子さん(43)=同=は「子どもが恥ずかしがり屋なので不安もあるが、早くなじんでほしい」と話していた。

 米沢市の万世小では2~6年の転入児童35人が、新たなスタートを切った。一様に緊張した表情で、校歌斉唱では歌詞が分からずに口をつぐんでしまう場面も。6年生の池田友基君(11)と木幡(ほわた)雄介君(11)は、南相馬市の石神第二小からの転入。2人は「友達ができるかが一番心配。早くみんなと仲良く話せるようになりたい」とほんの少し不安をのぞかせていた。

 上山市の上山南小では、南相馬市の児童や、新年度から学校統合された旧中山小の児童らが新たな環境下で始業式を迎えた。山口誠校長は「友達や先生に何でも聞き、早く南小での学校生活に慣れてください」と話した。2~6年生4人が避難先から通学、8日には新入児童3人が入学する。2年紺野清雅君(8)は「楽しそうな学校だと思った。友達をいっぱいつくりたい」と笑顔を見せた。

 県教委によると、県内で転入学の手続きを進めた児童、生徒は3月31日現在、小中高校生合わせて457人。高校生はその後、転入学希望者が相次いでおり、さらに増える見通し。地元に戻る避難者がいることなどから、小中学生の数も流動的という。
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