2011年04月08日
地震の影響で県道大石田名木沢線の路肩にできた亀裂。約200メートルにわたり続いている=8日午前10時半、大石田町鷹巣
宮城県北部と中部で震度6強を観測した7日夜の地震から一夜明けた8日早朝、自宅で酸素吸入器を使っていた尾花沢市の女性(63)の死亡が確認されるなど県内の死傷者は同日午前10時現在、9人に上った。地震の発生直後から県内はほぼ全域で停電していたが、8日午前11時までに全面復旧した。広範囲の停電で、JRは8日、山形新幹線のほか奥羽本線、仙山線、陸羽東、西線が終日運休。尾花沢市でモーテルが損壊するなど建物にも被害が及んでおり、県が情報収集を急いでいる。
県災害対策本部などによると、8日午前5時10分ごろ、尾花沢市六沢の自宅で酸素吸入器を使っていた女性の死亡が確認された。停電に伴って装置が停止したことが原因とみられ、尾花沢署が詳しく調べている。
県の8日午前10時現在のまとめでは、県内の死傷者は9人。うち重傷は2人。上山署によると、上山市御井戸丁の無職女性(79)は自宅が停電した際に転倒し、左手首を骨折。寒河江署によると、河北町岩木の無職女性(82)は自宅で就寝中、地震の発生でベッドから転落し、右足を骨折した。
東北電力山形支店のまとめでは、県内の停電のピークは8日午前3時現在の集計で、米沢市、小国町、鶴岡市の一部を除く県内ほぼ全域の58万2507戸が停電した。
県警によると、県内全域の信号交差点1760カ所のうち9割の約1600カ所で一時、信号機が止まった。一部は備え付けの非常用発電機で点灯させ、警察官約300人が手信号で交通整理した。
停電の影響で確認された断水は山形市で約1000戸、尾花沢市で約3800戸、大石田町で約2200戸、朝日町で約40戸。山形市内は8日午前10時半、朝日町は同9時15分までに全面復旧した。
JR東日本は8日、山形新幹線、奥羽本線、仙山線、陸羽東線、陸羽西線を終日運休。左沢線と米坂線の小国-米沢間、羽越本線の酒田-秋田間は午前中の運転を見合わせた。フラワー長井線は終日運休した。
滑走路に異常がなかった山形、庄内両空港は始発便から通常通り運航した。
東日本高速道路によると、8日午前5時20分現在、県内の高速道路で通行止めとなっていた区間はすべて規制が解除された。
真室川町平岡新田の国道344号の宮町アンダーが冠水し全面通行止めとなったが、8日午前9時に規制が解除された。大蔵村南山の同458号は路面が陥没し、付近が片側交互通行となっている。
県立4病院、災害拠点病院の山形市立病院済生館、山形済生病院、日本海総合病院、鶴岡市立荘内病院は通常通り診療。公立置賜総合病院は予約患者のみの診療を行った。