東日本大震災

震災1カ月、県内でも祈りや黙とう

2011年04月11日
 東日本大震災の発生から1カ月となった11日、県内各地の避難所などでは被災者や県民らが地震発生と同時刻の午後2時46分に黙とうをささげ、犠牲者の冥福と被災地の復興を祈った。

 恒久平和の願いを込め山形市役所東側に設置されている千年和鐘。市川昭男山形市長が「元気な東北と日本を取り戻すべく努力することを誓おう」とあいさつ。鐘の音が響く中、避難所に身を寄せる被災者や市の幹部ら約50人が黙とうをささげた。

 福島県南相馬市の武田治さん(57)は「亡くなった方に何もしてあげられなかった。これが葬儀のつもりで鐘を打たせてもらった。機会をくれた山形市にお礼を言いたい」と話し、涙を拭った。

 山形市総合スポーツセンターでは黙とうを呼び掛ける館内放送が流れ、被災者たちは目を閉じたり、姿勢を正すなどして哀悼の意をささげた。同県南相馬市の桑折儀美さん(61)は「行方不明者が一日も早く見つかってほしい」と願ったという。自宅周辺は津波でほぼ壊滅的な被害を受けた。「知り合いの行方不明者は数え切れない。1カ月たっても津波の恐怖は忘れられない」と静かに語った。

 天童市スポーツセンターでも放送が流れ、館内の全員が1分間の黙とうをささげた。当時、福島第1原発4号機でポンプなどの点検をしていた福島県富岡町の福田広志さん(59)は「目を閉じると、死を覚悟したあの時の揺れや恐怖心を思い出した」。高台を目指し必死で仲間と走った。長かったこの1カ月。「原発は安全と信じていた。今は一日も早く元の生活に戻りたいだけ」と言葉を絞り出した。

 米沢市営体育館では避難者や市職員ら数十人がアリーナで黙とうをささげた。古里の方角を向いて手を合わせる避難者たちに下校して体育館に帰ってきた児童も加わった。同県南相馬市から避難している池田富男さん(58)は「長い1カ月だった。3カ月ぐらいここにいる気がするなあ。一日も早く帰れる日が来てほしい」と祈るように話した。
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