東日本大震災

活発な地震「長く続く」 地盤に働く力が変化、気象庁など警戒

2011年04月13日
 東日本大震災の震源域や周辺で続く活発な地震活動は衰える気配が見えない。12日は長野県北部でマグニチュード(M)5.6、千葉県東方沖でM6.4、福島県浜通りでM6.3の地震が立て続けに発生。気象庁や専門家は「活動の高い状態は長く続く」との見方で一致している。

 規模の大きな地震が各地で頻発しているのは、東日本の地盤に働く力が大きく変わったためだ。この地域は、日本列島が押される力で起きる「逆断層」型の地震が多かったが、震災以降は東西方向に引っ張られる「正断層」型が増えた。

 名古屋大の山岡耕春教授は「現在は余震域南側の福島から茨城、房総沖にかけての活動が特に活発だ」と指摘。死傷者が出た11日の福島県の地震も「大震災の余震だが、内陸直下で起きると被害が出てしまう」と懸念する。

 防災上、特に注意が必要な今後の地震として(1)内陸部の直下型地震(2)海溝寄りで発生して津波を起こす地震-などを挙げ、「房総沖や首都圏直下の地震にも警戒が必要だ」と話す。

 気象庁によると、M5以上の余震は12日午後3時現在で410回に達した。うちM7級が5回、M6クラスは70回。日本全域のM5以上の地震発生数は2008~10年の年平均で155回で、今回は1カ月余でその約2.6倍が観測された形だ。

 3月20日以降、震度1以上となった1日当たりの余震の回数はおおむね減少傾向で、4月10日は34回にまで落ち着いたが、福島、茨城両県で震度6弱の余震があった11日は91回、12日は午後3時までに90回に達した。

 「大規模な余震が今後、どこで起きてもおかしくない。内陸で起きると震度7の想定も必要」と気象庁も警戒を促す。長谷川洋平地震情報企画官は12日の福島、茨城の震度6弱余震を受けた記者会見で、今後の見通しについて「すぐに終わるようなものではないかもしれない。強い揺れに注意してほしい」と語った。
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