2011年04月15日
東日本大震災後の1カ月間で、山形空港利用者が約8万3千人に達し、1991年に記録した月平均最高の6万2千人を上回ったことが15日、県交通政策課の調べで分かった。震災で東北地方の交通網が大きな被害を受ける中、被災地に最も近い山形空港は無傷だったため各航空会社が相次いで臨時便を増発、利用が集中した。交通網が震災前の状態に戻るにはまだ時間がかかるとみられ、同課は「山形空港の混雑はしばらく続く可能性がある」とみている。
震災翌日の3月12日から4月11日までの利用者数をカウントした。震災直前の2月の利用者数(6400人)と比べると13倍増となる。内訳は東京便が5万3千人で最多。大阪便(伊丹)2万2千人、札幌便の4600人、名古屋便(中部)の3千人と続く。
津波被害で仙台空港が使用できなくなったため震災翌日に日本航空が大阪便で臨時に1便を増発したのを皮切りに、13日には東京便も増便。17日には臨時の札幌便、29日には全日空が約9年ぶりに復帰して名古屋、大阪の両路線にそれぞれ臨時便を出した。15日現在、東京便5往復、大阪便7往復、札幌便2往復、名古屋便1往復となっている。
91年は山形新幹線が開通する前年で、東京便5往復、大阪便3往復、札幌便1往復が運航。月ごとのデータはないが年間の利用者は74万2千人で、月平均は約6万2千人。
12日に山形新幹線の東京-新庄間が開通し、13日には仙台空港も東京、大阪の両路線が再開したが空港関係者は「仙台空港の本格復旧はまだ先。復興に向けて人の行き来がより活発になるため、急激に(利用客が)減ることはないだろう」と分析している。