2011年04月16日
最上町は、最大1000人の被災者を町内の温泉旅館などに無料招待する支援活動を22日に始める。現地からのバス送迎付き2泊3日で、1人1万円の費用だが、1000人分1000万円は町が全額負担。同町の友好都市・岩手県大船渡市をはじめ、宮城県の石巻市と南三陸町で利用を呼び掛けている。無料招待は震災で打撃を受ける観光産業への支援策という側面もある。
同町では、町観光協会が3月28日~5月9日の日程で、石巻市役所前から送迎する2泊3日・6食付き8000円(1泊当たり1000円分を町が補助)の宿泊プランを実施しており、ガソリン代など送迎経費は町が支援していた。今回、町の全面バックアップが決まり、22日からは大船渡、南三陸の2市町も対象に加えて無料招待に切り替わる。
石巻市は地域高規格道路「みちのくウエストライン」の整備促進で最上町と連携する自治体の1つ。今月15日までに延べ約200人の被災者が宿泊プランを利用した。南三陸町は大きな被害を受けた自治体の中で比較的距離が近いことなどから対象とした。大船渡市は8日、南三陸町は12日、それぞれ現地の避難所でチラシを配るなどし、宿泊希望者を募っている。
無料招待は“大盤振る舞い”にも見えるが、一部温泉旅館が休業に踏み切るなど、最上町内でも観光業を中心に震災の影響が深刻だ。町は温泉施設などに宿泊する被災者に1人1泊1000円の補助や、入湯税免除の特例条例新設など矢継ぎ早に打ち出した支援策に加え、無料招待で底入れを期待する。
また、町では14日に幹部職員で構成する町地域経済活性化会議(代表・高橋重美町長)を発足させた。今後、町内の民間団体や企業の代表らと幅広く意見交換し、追加支援策も検討していく。