東日本大震災

思い込めて歌のエール 南陽の須貝さん中心に全国で一斉公演

2011年04月18日
復興支援コンサートのメーン会場で熱唱する須貝智郎さん(右奥)=南陽市法師柳の与次兵衛屋敷
復興支援コンサートのメーン会場で熱唱する須貝智郎さん(右奥)=南陽市法師柳の与次兵衛屋敷
 東日本大震災発生と同じ午後2時46分に一斉開演する復興支援チャリティーコンサートが17日、南陽市法師柳のシンガー・ソングライター須貝智郎さんの自宅「与次兵衛屋敷」をメーン会場に、本県の12カ所を含む全国27会場で繰り広げられた。「歌でつなごう命と望み!」をテーマに、北海道から沖縄まで、被災地に向け力強いエールを送った。

 居間をステージと客席にした須貝さん宅はエネルギー消費を抑えるため、照明は蛍光灯と窓から差し込む光のみ。マイク、スピーカーを使わず肉声を響かせた。

 須貝さんは「大震災で多くの人が苦しむ中、自分に何ができるかを問い掛けた。俺は農業をしながら地に足をつけて38年間歌ってきた。歌の力で元気づけようと全国の仲間に電話をかけ、その気持ちが伝わった」。自身が出演した映画「おにぎり」の主題歌「おじんちゃの鍬」、代表曲「ベゴ子は山へ」など6曲を熱唱。会場は須貝さんの思いと一体となって盛り上がった。

 これに先立ち、地元南陽市の出演者がゴスペルコーラス、紙芝居と朗読、民謡、昔語りなどを披露。宮城県内でボランティア活動した須貝さんの次男渉さん(33)の現地報告もあった。合間に他会場の様子もネット中継。会場には募金箱、出演者・賛同者によるチャリティーオークションも行われ、会場を埋めたファンらは、1日も早い被災地の復興を願っていた。

      ◇      

自ら作詞した「また会いたいね」などを熱唱した小川志津子さん=寒河江市・最上川ふるさと総合公園
自ら作詞した「また会いたいね」などを熱唱した小川志津子さん=寒河江市・最上川ふるさと総合公園
 寒河江市の最上川ふるさと総合公園では、福島第1原発事故の影響で福島県国見町から市内の実家に避難している小川志津子さん(43)と、地元のバンドなど計5組がフォークソング、ジャズなどを演奏、会場を盛り上げた。

 小川さんは高校時代にバンドを始め、結婚後も知人とボーカルユニットを結成。「少しでも被災者に元気を届けられれば」と参加を願い出た。

 この日は夫雄1さん(46)と長男雄大君(2)が見守る中、自身が作詞を手掛けたオリジナル曲「また会いたいね」など5曲を、ウクレレとピアノで弾き語りした。

      ◇

 山形市七日町2丁目のほっとなる広場では7団体、約60人が参加し、息の合ったマーチングバンドや花笠踊り、オカリナ演奏などを披露。家族連れが大勢詰め掛け、被災者への応援メッセージをカードに書いたり、募金しながら多彩な演目を楽しんでいた。

【コンサート会場】
 ▽南陽市=与次兵衛屋敷▽白鷹町=広翔館ホール▽山形市=シベールアリーナ前、ほっとなる広場▽鶴岡市=まちなかキネマなど、花うさぎガレージ▽寒河江市=最上川ふるさと総合公園、鮨銀▽天童市=天童中部公民館▽東根市=ドリップ▽中山町=すたーと▽小国町=旧小玉川小中学校▽札幌市=北海道大学遠友学舎▽北海道滝川市=滝川市立病院ホール▽仙台市=自宅レストラン母屋▽福島県郡山市=かぽたすと、音蔵▽新潟県燕市=吉田公民館▽群馬県大泉町=時遊空間SPACE結▽東京都青梅市=住吉神社前▽=同世田谷区=マルディグラ▽徳島県つるぎ町=道の駅貞光ゆうゆう館▽広島市=可笑屋▽山口県周南市=憧古木屋▽宮崎県都城市=日高さんちの山小屋▽大分県中津市=中津扇城教会▽那覇市=Cafe SING
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