2011年04月20日
国際協力機構(JICA)のボランティアとして活動する県ゆかりの人たちを通し、山形市のJICA山形デスクに世界各国から続々と、東日本大震災に見舞われた日本へのエールが届いている。「日本の人たちと心は共にいます」「国籍は違ってもみなきょうだい。助け合って乗り越えよう」。JICA山形デスクは「こうした世界の声を知り、勇気を持ってほしい」としている。
青年海外協力隊への参加前に山形市内の企業に勤務していた日下桂さん(26)=セントビンセント・グレナディーン派遣=が震災直後、世界にいる協力隊員らに日本へのメッセージを集めようと呼び掛けた。日下さんは、カリブ海にある同国在住のボランティアと共同でメッセージを集めポスターを作成、避難所になっている宮城県東松島市の矢本一中に贈った。
呼び掛けに応じ、各国の隊員らも現地でメッセージを募りだし、プロジェクトがスタートした。県内ゆかりのボランティアから、その様子がメールで山形デスクに伝えられている。
新庄市出身の阿部瑠理子さん(26)は、任地のカンボジアの隊員と一緒に手書きメッセージを集め、日本語が話せるカンボジア人と協力して日本語訳の作業を進めている。「私にも書かせて」「紙がなくなったから買いに行ってくる」と快く賛同し、一生懸命動いてくれているという。
「わたしはにほんがだいすきです」。酒田市出身の佐藤真人さん(32)が派遣されている太平洋マーシャル諸島では、ある学生がこんな言葉を書いてくれた。山形市出身でパラグアイにいる小角尚子さん(29)のメッセージノートには「HERMANO JAPON(兄弟 日本)」の文字。小角さんは「日本は決して一人じゃないことを肌で感じることができた」。
ペルーに派遣されている遊佐町出身の池田祐子さん(32)は「多くのペルー人が日本を心配し声を掛けてくれた。『どこの国の人々もみんな家族。困ったことがあれば助け合わなくちゃ』という言葉が印象的だった。一人でも多くの人にメッセージが届くように願いを込めて、プロジェクトを進めている」と話している。
集まったメッセージと写真については、ホームページで紹介する準備を進めている。