2011年04月23日
仙台と山形を最短で結ぶ鉄路が再開したが、徐行運転のために遅れが発生した=山形市・JR山形駅
県内のJR線では唯一、東日本大震災の影響で運休が続いていたJR仙山線の愛子-山寺で23日、運転が再開され、仙山線は43日ぶりに仙台-山形の全線がつながった。県内鉄路は全路線、全区間が復旧、暫定ダイヤによる運行も山形新幹線を残すのみとなった。
仙山線は7日の余震による運休を挟んで、本県側の山寺-山形では1日から、宮城県側の仙台-愛子では4日からそれぞれ折り返しの区間運行を行っていた。
JR東日本によると、愛子-山寺では宮城県側の八ツ森-奥新川で、震災によって線路の盛り土が流出する大規模被害が発生。復旧を急ぎ、全区間の運転再開をいったんは今月中旬と見込んだものの、7日深夜の余震で先延ばしを余儀なくされた。
山形駅では、始発列車(山形発午前5時43分、仙台行き)の利用者は少なく、ホームは閑散とした様子。作並-奥新川などで徐行運転をしているため各列車に10~20分程度の遅れが発生した。
通常は買い物客らが多く利用する時間帯に当たる山形発午前9時36分の仙台行きも、乗客は15人程度。山形市内のホテルに寝泊まりしながら宮城県内で復旧作業を行う神奈川県川崎市の会社員麦谷行男さん(62)は「電車で行けるようになったので、宮城県多賀城市にいる知人の様子を見に行く」。山形市内で単身赴任中という仙台市、会社員武田和夫さん(59)は「震災後は金曜日にバスで自宅に戻っていたが電車にした。つながったことで人の動きが増えるだろうし、復興に向かっている実感が湧く」と話していた。