東日本大震災

初夏の観光目玉なのに…サクランボ園ピンチ 入園料下げ、仙台圏PRで打開へ

2011年05月13日
東日本大震災の影響が本県観光の目玉・観光サクランボ園にも表れている=東根市
東日本大震災の影響が本県観光の目玉・観光サクランボ園にも表れている=東根市
 東日本大震災が県内の観光業界にダメージを与える中、初夏の目玉である観光サクランボ園にも影響が表れている。東根市のハウス園地の関係者からは大型連休中の客の入りは「例年の6~7割」との声も。これからオープンする寒河江市や天童市では、観光ツアーが中止され現時点の予約数が前年比の5割に達していない。関係者はそれぞれ入園料の引き下げや仙台圏へのPRなどを企画し、厳しい状況を打破しようと懸命だ。

 寒河江市の観光サクランボ園は5月20日からハウス物、6月10日から露地物がオープン予定。市周年観光農業推進協議会によると、12日現在、ツアーの仮予約数は530件で、昨年の1280件の約4割にとどまっている。担当者は「実際の来園者は予約より減る。去年のツアー客は約3万人だったが、今年は大きく下回るだろう」と肩を落とす。

 既にハウス園地がオープンしている東根市。市観光物産協会は「仙台市や関東方面から個人客の来園もあり、全体として震災の影響は心配されたほどではなかった」という見方を示す一方、複数の園地関係者は「客の入りは例年の6~7割」と説明する。6月1日に開園式を予定している天童市観光果樹園連絡協議会などによると、市内の園地の予約状況は現時点で前年比7~8割の減。厳しい状況は各産地に共通しているようだ。

 5~6月は福島や宮城などの観光地と本県のサクランボ狩りを組み合わせた観光ツアーが多いという。寒河江市周年協の担当者は「他の観光地が被災したり風評被害で旅行者の確保が難しくなり、ツアー自体が中止されているようだ」と説明。旅行会社は通常、3~4月に初夏のツアー日程を固めるため、5月以降に新たな旅行商品が組まれるケースは期待しにくいといい「今季のツアー客は正直、大方あきらめている」とこぼす。

 こうした中、関係者は来年以降のリピーター開拓を見据え、サクランボを県内外にPRする取り組みを打ち出している。寒河江市周年協は小学生の入園料を半額の600円、未就学児は無料とするほか、寒河江温泉協同組合やバス会社などと連携し、仙台圏から参加費1000円の格安日帰りツアーを企画。東根市では、被災地の子どもを招いたサクランボ狩りを実施し、安全性をPRする考え。天童市観光果樹園連絡協は市などとともに今月13~15日、仙台市内の百貨店でパンフレットや割引券を配布するなどのPR作戦を展開する計画だ。
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