2011年05月17日
尾花沢市の銀山温泉組合の有志が、東日本大震災の被災地・石巻市の避難所を訪れ、温泉と足湯のサービスを行った。現地はいまだに断水状態で、被災者からは「ようやく風呂に入ることができた。心も体も温まった」と感謝の言葉が相次いだという。メンバーは、今後も要望があればサービスを続けたいとしている。
銀山温泉を多く利用してくれる宮城県の人たちに恩返しをしようと企画。組合員の知人の紹介を受けて今月9日、20数世帯が避難している同市雄勝町の「荒老人憩の家」に、6人の有志が温泉の運搬専用車を使って源泉から酌んだ60度の湯3トンを届けた。
発泡スチロールに木の枠を組み合わせて作った縦約1メートル、横約60センチの即席足湯4個を用意したほか、避難所にあった「五右衛門風呂」4つに湯を入れて“出前銀山温泉”を準備した。現地では7日に電気は通ったものの、水道は止まったままで、震災後ほとんどの被災者は掛け湯のみで体を洗って過ごしていたという。約5時間の間に大人から子どもまで40人以上が利用し「ゆっくり風呂に漬かったのは久しぶり。温まるし、さっぱりして気持ちいい」などと喜んでいたという。
現地を訪れた松本孝行副組合長は「被災者は落ち着きを取り戻しつつあるというが、まだまだ不便な生活を強いられていると感じた。温泉を必要としているところ、機会があればまた届け、少しでも役に立ちたい」と話している。