2011年05月18日
東日本大震災で仙台空港が被災したことなどに伴い、山形空港発着の臨時便を運航している全日空と北海道国際航空(エア・ドゥ)は17日、今月22日で臨時便の運航を終了する方針を固めた。両社によると、仙台空港の復旧が進み、東北新幹線も全線が開通したことから、「役目を終えた」と判断したという。両社幹部は17日、県庁を訪問して吉村美栄子知事に伝えた。
全日空は3月29日から大阪(伊丹)と名古屋(中部)の両便を運航。エア・ドゥは4月18日から全日空と共同で札幌便を出していた。両社とも4月27日に今月22日までの臨時ダイヤを設定した後、23日以降は未定としていた。
全日空によると、4月は両便とも平均搭乗率が約50%だったが、5月に入って搭乗率が減少したことを受け、東北地方の交通網が通常の状態に戻りつつあると判断した。
23日以降の山形空港は日本航空のみ、羽田、大阪(以上定期便)と札幌(臨時便)の3路線運航となる。県交通政策課によると、定期便の搭乗率は5月に入っても高い水準で推移しているという。
両社の臨時便終了を受け、同課は「このまま定期便として定着してほしいとの思いがあっただけに残念」。地元東根市の土田正剛市長は「仙台空港や新幹線の復旧状況を考えればしょうがないという思いはある」との認識を示す一方、「山形空港の今後の在り方についての議論と同時に、自動車関連企業の誘致など搭乗率アップのための施策がこれまで以上に必要だ」と主張した。