2011年06月28日
東日本大震災の避難所となっている山形市総合スポーツセンターで27日、残っていた避難者全員が2次避難先などへ移った。一時は県内最多の1000人以上が身を寄せていた同避難所は30日で閉鎖、7月1日には市内で暮らす被災者をサポートする市避難者交流支援センターが開設される。
「ありがとうございました」「お元気で」。避難所に残っていた12世帯34人が同日朝から移動を開始し、避難所スタッフとあいさつを交わした。掃除をして身支度を整えたり、ボランティアスタッフにハート形のクッションをプレゼントする避難者もいた。
福島県南相馬市から避難し、山形市内のアパートに移る辻綾子さん(78)は「来た当初は不安でいっぱいだったが、1日3食のご飯や看護師の配置など手厚く世話をしてもらい、体調を崩すことなく過ごせた」と感謝。同じく市内のアパートに移る南相馬市の佐藤裕貴恵さん(45)はスタッフに感謝しながら「できることならもう少しいたかった」とぽつり。「今後は光熱費や食事代などもかかり、生活費を切り詰めないといけない」と不安を口にした。
この日午後4時半で全ての避難者の移動が完了。12世帯の移動先の内訳は県が借り上げている応急仮設住宅が6世帯、旅館・ホテルの2次避難先が5世帯、県外のアパートが1世帯。
3月15日開設の同避難所は福島県や宮城県などから最多で1098人(3月20日)を受け入れた。市は、夏の暑さなどから6月末までに避難者の2次避難先などへの移動を終えたいとして意向調査を行い、全員が了承していた。
新設する交流センターはスポーツセンター3階の第1会議室に置く。臨時職員ら3人で運営し、情報や支援物資の提供などを行う。開設時間は午前9時半~午後6時(月曜日は休館)。
県によると、23日午前10時現在の県内の学校や文化センターなど1次避難所数は山形市総合スポーツセンターを含めて11カ所で、避難者数は229人。