2011年07月12日
東日本大震災の被災者の生活に役立ててもらおうと、新庄市の家具製造業「月岡産業」(阿部信雄社長)は、仮設住宅に設置する棚202個を作った。12日、宮城県気仙沼市に届けられる。同社は「収納用に活用してほしい。仮設住宅を出た後も、長く使ってもらえれば」と話している。
仮設住宅は収納スペースや棚が少なく不便なことを阿部社長がテレビニュースなどで知り、「多目的に使える棚を作り、被災地に贈りたい」と考えた。贈り先は新庄市の山形大国際事業化研究センター最上サテライトを介し、今月上旬までに仮設住宅を202棟建てた気仙沼市に決定。1棟につき1個使ってもらえるよう202個製造した。
棚は同社が主として使っている「低圧メラミン化粧板」を採用。輸入材を細かく砕いてチップにし、圧縮したもので、重さはあるが丈夫なつくりだという。白色の棚は幅45センチ、奥行き30センチ、高さ90センチ。棚板3枚は高さを変えることができる。同社社員がボランティアで業務終了後の約2時間を費やし、6月上旬から約2週間かけて作った。
同社は11日夜、棚をトラックに積み込んだ。普段から取引がある酒田市の運送業者の協力で、仮設住宅近くの気仙沼市営野球場で12日朝、棚を渡すことになった。阿部社長は「従業員一同、被災者の役に立ちたいと思った。棚は自由に使ってもらえればありがたい」と話していた。