震災後初、チャーター便でツアー客来県 外国人観光客回復へ関係者期待
2011年07月26日
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東日本大震災の発生後、初めて仙台空港(宮城県)に到着した国際チャーター便による韓国からのツアー客が25日、山形市の蔵王温泉を訪れた。震災後、本県を訪れる外国人観光客は激減しており、チャーター便の第1号機が到着したことで、関係者からは「外国人観光客の回復のきっかけになれば」との期待の声が寄せられている。チャーター便の運航は、韓国から蔵王へのスキーツアーなどで実績のある蔵王温泉のタカミヤホテルグループと、韓国のアシアナ航空、旅行会社・ノブリゼツアーが連携して実現した。乗客約120人のうち、70人が蔵王温泉、30人が福島県への団体客だという。仙台空港では、初めて到着した国際チャーター便の乗客として、本県職員をはじめ東北観光推進機構の関係者や宮城県の観光PRキャラクターらが出迎え、歓迎した。 蔵王温泉を訪れた70人は、貸し切りバスで蔵王の御釜を観光。2泊の予定で、蔵王名物の大露天風呂を楽しんだり、山寺に足を延ばしたり、自由行動で過ごすという。 宿泊先の1つ、たかみや瑠璃倶楽(るりくら)リゾートの木村丹支配人は「山形が安心して観光していただける場所だと体感してほしい」と話し、到着したツアー客をもてなしていた。 ノブリゼツアーのイ・ビョンジュ理事は「地震や原発事故の発生で、韓国国内で日本に行きたい人は減っているが、山形は事故のあった原発からも離れていることを伝えている。安全な観光地だと今回の参加者から口コミでPRしていきたい」と語っていた。
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