東日本大震災

仙台のNPO、震災越え展覧会再開 芸工大院生らの作品も展示

2011年08月03日
大震災を乗り越え再開された「オープニング記念 AGAIN展」=仙台市青葉区・「そあとの庭」
大震災を乗り越え再開された「オープニング記念 AGAIN展」=仙台市青葉区・「そあとの庭」
 東日本大震災で被災し、会期途中で中断されていた展覧会が、仙台市青葉区の「Art Gallery そあとの庭」で4カ月半ぶりに再開された。ギャラリーを運営するNPO法人・東北の造形作家を支援する会は、本県の男性らから画材の寄贈を受け、被災地に届けるボランティアにも取り組んできた。「山形をはじめ全国の皆さんの協力に感謝している」と話し、今後も支援を続けることにしている。

 そあとの庭は、東北の芸術家に発表の場を提供しようと開設され、今年2月に第1弾のオープニング記念展を開いた。3月から第2弾の記念展を開催中だったが、大震災で瓦屋根が壊れるなどの被害を受け、中断に追い込まれた。

 今回は「オープニング記念 AGAIN展」と題して、12日まで開催している。計15人の作家が約40点を出品。東北芸術工科大卒の鹿股さおりさん、同大大学院生の佐々木利紗さんと菊池咲さんら本県関係3人の作品も展示されている。

 震災以降、東北の造形作家を支援する会は、津波で自宅やアトリエを流された作家を支援しようと、画材を届ける活動を続けてきた。本県のほか青森、大阪など全国の約40人から画材の提供を受け、石巻市や仙台市の沿岸部で被害を受けた画家らにプレゼントした。

 傷ついた心をアートで癒やしてあげたいと、毎週土曜日には、石巻市の避難所で子供たちを対象に、遊びながら自由に絵を描いてもらうワークショップも行っている。支援する会の藤原久美子理事長は「『津波で全て流され余裕がない中、画材を頂きとてもありがたい』と各地で喜ばれた。東北の作家をサポートするという本来の活動に加え、今後も全国の人たちの善意を被災地に届け、多くの人に元気になってもらいたい」と話していた。問い合わせは「そあとの庭」022(398)8844。
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