2011年09月08日
避難している人たちとボランティアの市民が合唱の練習に励んでいる=米沢市・万世コミュニティセンター
震災や原発事故で福島県から避難している人を巻き込んだ合唱サークル活動が米沢市で行われている。ボランティアの市民が運営し、今月24日「米沢上杉まつり秋の陣」のステージイベントへの出演も決定。本番に向け、避難者と市民が練習に励んでいる。
活動は週2回程度、同市の万世コミュニティセンターで行われている。福島から避難している親子約30人に地元住民も加わり、パートごとに練習。大人も子どもも肩の力を抜いて、歌を楽しんでいる。
サークル発足は4月。米沢で避難者向け情報紙「ボラよね新聞」を発行している伊藤範さん(41)が企画し、1次避難所となっていた同市営体育館で始めた。伊藤さんは「趣味や文化活動を諦めた人は多い。自分で何かに取り組む機会が必要と思った」と話す。
当初は福島県南相馬市から避難していた高校生が部長を務めていたが、通学のため帰県。山形大大学院生の佐野慎さん(23)=米沢市=が引き継いだ。2次避難が進み、人が集まらない時期もあったが、「文化活動の場は必要」と呼び掛けを継続。人づてに参加者が増えていった。
8月から参加している米沢市万世小3年渡辺凛華さん(9)=福島市=は「大きなお祭りに出るなんて初めて」と緊張気味。同小6年湯野川美花さん(12)=同=は「大人と一緒に歌うのも楽しい。お母さんが1番楽しそう」と笑う。母親の弘子さん(48)も「避難で娘はピアノをやめたから。大好きな音楽ができる場所があって良かった」と笑った。
ステージイベントは24日、伝国の杜ピロティ。合唱サークルは午後4時ごろに出演する。