東日本大震災

大型車の冬タイヤ品薄 大震災、県内販売店にも影響

2011年11月27日
東日本大震災の影響により、県内では大型トラックやダンプカーなどの冬用タイヤが不足する状況が続いている=山形市内
東日本大震災の影響により、県内では大型トラックやダンプカーなどの冬用タイヤが不足する状況が続いている=山形市内
 降雪期に向け冬用タイヤへの交換がピークを迎える中、県内のタイヤ販売店では、大型トラックなどの冬用タイヤが不足する状況が続いている。東日本大震災の復旧作業のため、関西や九州などから大型車両が大量に東北地方へ入ってきており“想定外”の需要が一気に増えたことに加え、タイヤメーカーの主要工場が被災して生産・供給が遅れていることも影響しているとみられる。

 トラックなど大型車両のタイヤを扱う山形市内のショップでは、今月初めから2トントラック以上の冬用タイヤが品薄状態になっており、サイズや種類によっては在庫がないものも。「これまで冬用タイヤを必要としなかった西日本の大型トラックなどがどんどん被災地に入り、降雪に備えて購入しだしたことで全体的に不足状態となっている」と分析する。メーカー側も事前のニーズ調査などで見当をつけた数量以上は生産しなくなっているため、見込んだ以上の需要が発生しても対応しきれない、とみる。

 同社は昨年と同程度の量を仕入れたが、需要は例年を上回っているという。「今年9月の大幅値上げ前に予約を取ったため、予約客には対応できているが、それ以降に注文した顧客には待ってもらうケースも出ている」と担当者。

 別のショップでも状況は同じ。飛び入りで県外ナンバーのトラックやダンプカーが購入に訪れることも少なくないという。「岩手や宮城、福島のタイヤ販売店から、在庫を分けてもらいたいという電話があったり、県外に本社のある運送会社などから、山形にある営業所を通して冬用タイヤを売ってくれと依頼されることも多いが、常連客の分も足りないのに、他に回せる余裕はない」と言う。

 品不足の要因として、これまで冬場は眠っていた重機リース会社のトラックやダンプカーが、被災地から引き合いがあるため冬用タイヤを装着する必要が出てきたことや、太平洋沿岸にあった大型車向けの再生タイヤ製造施設が津波で流されたことで、代わりに新品を購入する運送業者などが増えたことを挙げる。

 メーカー系列のある卸会社は「供給が遅れ気味で、一時的に品薄感はあるものの、増産しているので年末にはある程度解消するのでは」と予測する。県内の建設会社や運送会社の多くは事前に冬用タイヤを確保しており、これまでのところ大きな支障は出ていないが、雪国では不可欠なものだけに、関係者は一日も早い品不足解消に期待を寄せている。
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