東日本大震災

消防隊員有志、技術生かし復興支援 気仙沼の大島で漁船解体

2011年11月30日
培った技術を生かし、漁船の解体作業に取り組む本県の消防隊員有志=宮城県気仙沼市・大島
培った技術を生かし、漁船の解体作業に取り組む本県の消防隊員有志=宮城県気仙沼市・大島
 東日本大震災からの復興を後押ししようと、本県の消防隊員有志が29日、宮城県気仙沼市の離島・大島でボランティア活動を行った。「一般の人には困難な作業を通して被災地の役に立ちたい」と7月にチームを結成。地元の災害対策本部からニーズを聞きながら継続的に取り組んできた。この日の依頼は漁船解体。隊員たちは電動カッターやロープを駆使するなど、日ごろ培った技術を生かして復興支援に打ち込んだ。

 震災発生直後、本県の消防隊員は緊急消防援助隊山形県隊として岩手県に派遣された。大量の木材や車両が無残に山積みされる中、1人でも多くの命を救いたいと、連日救助・捜索活動を展開。県隊としての活動は4月で終了したが、隊員有志が「1個人として何かお手伝いできることはないか」と話し合い、「災害ボランティアチーム山形 絆(きずな)」を結成した。

 活動第1弾は7月。以降8月を除き毎月1泊2日で大島支援を続けてきた。中心メンバーの1人、尾花沢市消防本部の宮嶋貞悦消防隊長(56)は「気心の知れた仲間で力を合わせ、自分たちにしかできないことをしようと思った」と語る。

 第4弾となる29日は、酒田、尾花沢、村山、山形、米沢など県内一円から、非番や週休を利用した現職やOB約25人が参加した。任務は、陸地に打ち上げられた漁船を解体する作業。金属のフレームを切断する際にはロープを張って倒れないようにしたり、全員で声を掛け合い船体を動かすなどチーム一丸となった。

 気仙沼市によると、大島の人口は3075人、1096世帯。震災で25人が死亡、6人が行方不明となった。離島のため支援の手が届きにくく、島内には惨状がいまも多く残る。気仙沼市臨時職員としてボランティアの調整に当たっている小松武さん(36)は「山形チームは心強い味方。普通の人には頼めないような作業をしていただき、本当に感謝しています」と話す。

 チームの代表で前山形市消防本部次長兼消防署長の木村正幸さん(61)は「現場の状況に応じての活動は若い隊員の勉強にもなる。1日も早い復興のため、自分たちが持っている技術や知識を生かしたい」と意気込んでいた。支援活動はきょう30日も行われる。
東日本大震災 記事一覧
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] 
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から