東日本大震災

旧鳥海丸、解体一転し救済の可能性 専門会社が現地調査、年内にも海へ

2011年12月01日
陸地に打ち上げられた旧鳥海丸。再び海に戻る可能性が出てきた=宮城県東松島市
陸地に打ち上げられた旧鳥海丸。再び海に戻る可能性が出てきた=宮城県東松島市
 東日本大震災の津波で宮城県東松島市に打ち上げられ、解体予定だった県立加茂水産高(鶴岡市)の旧漁業実習船「鳥海丸」が再利用される可能性が出てきた。船のリサイクル専門会社が30日、現地調査を行い、ゴムチューブを使った技術で海に移動できることを確認した。

 解体予定だったのは4代目の鳥海丸(452トン)で既に引退、今年1月に東京の業者が買い取り、修理のため石巻港に停泊中、津波に遭い、東松島市の堤防に乗り上げた。湾内は水深が浅い上、近くに別の堤防もあり、大型の旧鳥海丸を海に戻すのは多額の費用が掛かるため困難とみられていた。

 宮城県によると、所有者は「自治体で処分してほしい」としていたが、大阪府池田市のシップリサイクル専門会社「エコナス」(富田知行社長)がゴムチューブで船体を持ち上げる低コストの移動方法を提案。解体から一転、救済される可能性が出てきた。

 所有者側が再利用すれば、行政による解体費用は不要となり、コスト削減につながる。同県や同社の話では、今後1週間ほど掛けて詳細な現地調査を実施。船体の損傷程度などを確認し、再利用可能と判断されれば作業に着手、早ければ年内に海に戻せるという。

 30日は富田社長が宮城県庁を訪れ、担当者に移動方法とスケジュールを説明した。同県の実態調査では大津波で3768隻の船舶が県内の陸地に打ち上げられた。旧鳥海丸はその中でも漁船では最大クラスで、同県水産業振興課は「(移動が実現すれば)解体処理費用が軽減されるとともに、漁船の再利用が図られ喜ばしい」としている。
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