東日本大震災

南相馬の園芸会社が試行錯誤重ね、南陽で再出発 

2011年12月17日
避難先の本県で再出発を切った「ガーデン四季」。南陽市内で花の寄せ植えを展示販売した
避難先の本県で再出発を切った「ガーデン四季」。南陽市内で花の寄せ植えを展示販売した
 東日本大震災で被災した福島県南相馬市の花・野菜育苗会社「ガーデン四季」が本県で再スタートを切り、試行錯誤を重ねホームセンターや市場へ出荷できるようになった。震災後に当初、南陽市内に避難していた代表取締役の福島弘己さん(54)は「山形県内の多くの人々の温かい支援で、ここまでたどり着けた」と15日、同市の山形銀行赤湯支店前で花の寄せ植えを展示販売。パンジーやビオラなどカラフルな花々が揺れる鉢植えが並び「クリスマスのテーブルにどうぞ」と社員の明るい声が響いた。

 同社は南相馬市内の農家10戸と契約しハウス約2.4ヘクタールで花と野菜苗を生産、出荷してきた。しかし津波で多くが流され、福島さん家族も南陽市内にある妻順子さん(54)の実家での避難生活を余儀なくされた。東京電力福島第1原発事故の風評被害で、出荷先との契約も打ち切られた。

 同じく県内に避難した契約農家と善後策を話し合っていた際、偶然知り合った長井市内の建設会社トップの厚意で、同社が上山市中山に所有する元造園業者の土地を「まずは使ってみなさい」と当面は無償で借り受けたという。資材の支援も受け5月から施設補修など準備に取り掛かり、まずは秋野菜を植え付け開始。住居も移した。現在は社員6人とパート数人でハウス計12棟、約0.7ヘクタールで野菜や花苗を栽培している。

「ようやくここまでたどり着けた」と上山市内で花や野菜の育苗事業に励む福島弘己さん(右)
「ようやくここまでたどり着けた」と上山市内で花や野菜の育苗事業に励む福島弘己さん(右)
 「当初は南相馬と山形の気候の違いに戸惑った。昼夜の気温差が大きい夏の水やりを誤り生育が遅れるなどの失敗もあった」と福島さん。本県にじっくり腰を据えて事業を展開する覚悟で「まずは冬の雪対策が課題」と表情を引き締めた。
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