2012年05月09日
恒例の祈年祭に併せ、震災被災地の復興を祈願した=鶴岡市・羽黒山三神合祭殿
鶴岡市の出羽三山神社(緒方久信宮司)は8日、恒例の祈年祭に併せ、東日本大震災からの復興を願う「祈りの集い」を開いた。被災地から庄内地方に避難している約30人を含む220人が参加した。
東日本各地から参拝者が訪れる同神社では、震災直後に犠牲者の慰霊塔を建立した。被災地から何度も足を運んでいる人もいる。復興を祈り被災者を元気づけようと「集い」を開催。庄内地方の各市町を通じて避難者を招き、庄内交通が無料で専用バスを運行した。
羽黒山山頂の三神合祭殿での祈年祭=御田植(おたうえ)祭=は五穀豊穣(ほうじょう)を祈る行事。今回は同時に震災復興を祈願した。神職が、牛で代かきをするしぐさなど田植えの神事を行った後、みこなどが優雅な舞を披露した。
この後、別棟の羽黒山霊祭殿で慰霊祭を行い、震災犠牲者の冥福を祈った。ヨーロッパで昨年紹介し好評だった精進料理を提供。同神社の重厚な建造物や自然に包まれた空間で、くつろぎの時間を過ごした。
「集い」に参加した農業木幡昭子さん(64)は、福島県南相馬市から鶴岡市に避難している。「こんな立派な慰霊祭をしてもらえるとは思っていなかった。友人を何人も亡くしており、南相馬に帰ったらこのことを伝えたい」と話した。