東日本大震災

福島から避難の石河さん、九里学園高に入学 陸上に打ち込み、恩返し

2012年05月24日
恩返しの気持ちを胸に練習に励む石河遥香さん=米沢市営陸上競技場
恩返しの気持ちを胸に練習に励む石河遥香さん=米沢市営陸上競技場
 東日本大震災の際、お世話になった監督たちの下で陸上を続け恩返ししたい-。中学生の時に短距離で東北トップとなった実力を持つ福島県いわき市出身の石河遥香さん(15)は今春、米沢市の九里学園高校に入学、親元を離れて練習に打ち込んでいる。

 石河さんは、いわき市平二中2年時に大震災に遭った。福島第1原発事故の影響で母満枝さん(43)の実家のある米沢市に10日間ほど避難した。いわき市に戻ってからは、マスクや手袋、帽子を着用した“重装備”で練習しなければならない日が続いた。

 中学1年で陸上を始め、2年時の東北中学校体育大会100メートル走で優勝するなど力を付けていた。外で思うように練習できない状況を不安に感じた満枝さんが、自身の出身校である九里学園高の陸上部コーチの本田恒一さん(67)に相談。「いつでもおいで」と温かい返事が返ってきた。その後、たびたび同校で指導を受けるようになり、3年時の東北大会でも200メートル走で優勝した。

 九里学園高は35年連続でインターハイに選手を送る陸上の実力校。石河さんは、本田コーチ、本田米子陸上部監督(66)、原田隆弘同顧問(27)の下で全国で戦える力を身に付けたいと、福島県内の高校3、4校から推薦入学の話があったが断り、同校を選んだ。「大好きな先生たち。厳しいけど、私たちのことを思ってくれている。指導していただけることがうれしい」と信頼を寄せている。

 現在は米沢市内で下宿生活を送る。「最初はすごく不安だったけど、下宿のおじさん、おばさんがすごく良くしてくれて、今は落ち着く場所になっている」と笑顔を見せる。

県高校総体に出場へ
 今月12、13日に開かれた県高校総体置賜地区大会では200メートルで大会新記録で優勝、400メートルで2位に入る成績を収め、25日からの県高校総体に出場する。「私らしい伸び伸びした走りで、インターハイ出場を目指す」。新天地米沢から全国を見つめている。
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