2012年06月05日
ドリルや集じん機などの機材をクレーン車に積み込む佐藤電気工事店の佐藤清春社長(中央)と佐藤建設工業の佐藤達也取締役=新庄市
東日本大震災に伴う津波で機材が使用不能になった被災地の建築業者を支援しようと、新庄市の佐藤電気工事店(佐藤清春社長)は4日、宮城県石巻市の佐藤建設工業(佐藤幸夫代表取締役)にドリルや集じん機などを寄贈した。石巻市内では復興に向け、住宅の新築が増えつつある中、同工業の佐藤達也取締役は「これで自分の会社で材木を加工することができ、作業スピードが上がる。本格復興に向け頑張りたい」と感謝していた。
寄贈した機材はドリルや製材加工機器を中心に計6台。以前、佐藤電気工事店が鮭川村の大工業者に販売し、同業者が使用していたが、事業を辞めたことに伴い、引き取っていた。佐藤清春社長は「自宅敷地内に保管していたが、津波で機材が流されたり、損傷した業者に使ってもらった方がいい」との考えから、新庄市社会福祉協議会を通じて、希望者を探した。
一方、被災した佐藤建設工業は津波で事務所と工場を兼ねる自宅が浸水し、機材の多くは流されたり海水に漬かって使用できなくなっていた。現在は営業を再開しているが、「加工機械がないので、同業者の工場を借りるなどして対応している」(佐藤達也取締役)という。
新庄市の佐藤電気工事店が譲渡先を募っているとの話を聞き、「ぜひお願いしたい」と応募した。機材の受け渡しは4日、新庄市の佐藤清春社長の自宅で行われた。佐藤達也取締役がクレーン車で訪れ、保管していた機材を荷台に詰め込み、石巻市に搬送した。
「十分に活用してほしい」と寄贈した佐藤清春社長。受け取った佐藤達也取締役は「本当にありがたい。大事に使わせてもらいます」とお礼を述べていた。