東日本大震災

被災者支援の本田さん、子供向けカフェ開設 山形に1年越し、夢を実現

2012年08月12日
1年越しで夢を実現した本田光太郎さん。念願のカフェで「今後も被災者支援を続けたい」と話す=山形市香澄町2丁目
1年越しで夢を実現した本田光太郎さん。念願のカフェで「今後も被災者支援を続けたい」と話す=山形市香澄町2丁目
 東日本大震災の被災者支援を続けてきた山形ボランティア隊代表の本田光太郎さん(29)=山形市南原町1丁目=が、子供向けカフェ「ゆめみらいcafe」を山形市内にオープンさせた。昨年夏に開店する予定だったが、震災で自らの夢を一時持ち越し、被災者のために走り回った。1年越しで実現した店内には、本県への避難者向け情報コーナーもあり、本田さんは次のステップへ踏み出した。

 子供も親も楽しめる「キッズカフェ」を山形につくりたい-。本田さんは昨年3月にシステムエンジニアの仕事を辞め、目標に向け準備中だった。ところが3月11日に大震災が発生、「行ける人が今すぐ助けに駆け付けなければ」。直後から被災地に向かった。

 宮城県沿岸部の小さな避難所を丹念に回ってニーズを把握。誰でも参加できるボランティアバスを運行し、山形からボランティア隊を送り続けた。今年1月からは避難者向けに本県-福島間を走る定期バスも企画した。

 キッズカフェ開店のため蓄えてきた資金は全て被災者支援につぎ込んだ。貯金はゼロとなり、自らの生活基盤を整えないと息の長い支援はできないと実感。震災から1年以上経過したこともあり、新たなステップに踏み出した。「資金は親戚から借りて用意した。山形は福島からの母子避難も多く(キッズカフェは)被災者支援にもつながることから決断した」

 場所は山形市香澄町2丁目の映画館フォーラム2階で、広さ約100平方メートル。滑り台や落書きのできるコーナーを設けた。授乳やおむつ替えスペース、レンタルの着替えも用意してある。

 開店後も、宮城県石巻市や福島市に野菜を届けるなど被災地に通っている本田さん。「支援を継続しながら、企業人として地域福祉の一端を担えるように頑張っていきたい」。少しだけ遠回りした夢への道のりだったが、震災ボランティアを通して知り合った仲間も増え、充実した表情で決意を新たにしていた。
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