東日本大震災

売りは有機野菜、将来は福島でも レストラン「菜菜」、あす21日米沢でオープン

2012年11月20日
有機野菜のレストランをオープンさせる増田勇一さん(左)。開店前の内覧会では参加者の反応は上々だった=米沢市八幡原5丁目
有機野菜のレストランをオープンさせる増田勇一さん(左)。開店前の内覧会では参加者の反応は上々だった=米沢市八幡原5丁目
 NPO法人自然農食山形よもぎの会(米沢市)理事長の増田勇一さん(72)=高畠町露藤=が、米沢市内にあす21日、有機野菜を売りにしたレストラン「菜菜(なな)」をオープンする。福島県から本県へ身を寄せる人たちの雇用創出が目的の一つ。将来は福島での開店も目指す。

 増田さんは40年にわたり建設会社の経営などに携わった後、10年ほど前から野菜栽培に取り組んでいる。同町塩森にある約1.5ヘクタールの畑で、一貫して有機農法にこだわってきた。現在では大根や春菊、トウモロコシなど20種類余りを手掛けている。

 東日本大震災後は、宮城県南三陸町などの被災地に直接足を運び、新鮮な野菜を提供。県内では、所有する畑を「絆の畑」として一部開放し、同市への避難家族らとともに野菜を栽培するほか、食事会を開き、交流の場をつくっている。

 レストランオープンの大きなきっかけは、内閣府の事業の一環として都内のNPOが企画した復興支援プロジェクト「復興六起」への参加。カリキュラムを受講する中で、アイデアを具体化させていった。今月2日に同市内で開かれたコンペティションでプランが採択され、最大260万円の助成金が決まった。同市八幡原5丁目のテクノセンター内に出店する「菜菜」では、有機野菜をふんだんに用いた総菜や、素材の味を生かした生搾りジュースを販売する。19日夜は、近隣の企業関係者らを招いた内覧会を開催。菊と小松菜を用いたおひたしなど、こだわりの素材を使った料理の数々は出席者から好評を得た。

 材料となる野菜の栽培やレストランの運営にはスタッフが10人ほど必要で、避難者を優先的に採用する方針。現時点で、3人のパート雇用を決めている。「うまい野菜の作り方や店の運営についてノウハウを身に付けてほしい」と増田さん。

 来年秋ごろをめどに福島市でもレストランをオープンする構想を練っている。福島の人たちに有機野菜を味わってもらい、現地の雇用拡大を図る。増田さんは「被災者の人たち自身で運営できるシステムをつくり、自分なりの被災地支援を続けていきたい」。震災を機に生まれた福島との絆を、今後も大切にしていきたい考えだ。
東日本大震災 記事一覧
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] 
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から