酒田で被災地半年間の記録映画を上映 トークイベントで藤川監督が思い語る
2012年11月26日
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![]() 大津波の被害に遭った宮城県石巻市。藤川監督は発生から1カ月余り後の2011年4月21日に同校を訪れ、避難所閉鎖までの約半年間を市民と共に過ごした。作品では、胸に悲しみを抱えながら励まし合い生きる人々の姿を伝えている。 上映後のトークイベントで、藤川監督は避難所の人々がたくましく暮らす様子を振り返り「被災しても、人は自然な感情を持つし、普通の生活を目指す。避難所は新たな人付き合いの場となり、みんな『家族』になった」と語った。 一方で藤川監督は、津波で古里を失った女性が、童謡「ふるさと」を歌う支援者に不満を漏らす様子など、行き場のない苦悩や葛藤も描き出している。「人の気持ちを想像することはとても難しい。みんな状況が違うから。まずは関心を持ってほしいと、作品で伝えたい」と述べた。 上映会は市内の生涯学習施設「里仁館」(冨士直志館長)が主催。約140人が来場した。
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