東日本大震災

浸水域や避難ルートなど情報満載 鶴岡市の津波ハザードマップ完成

2013年01月22日
鶴岡市の沿岸地域を17地区に分け、住民の避難方法が書き込まれた津波災害避難地図
鶴岡市の沿岸地域を17地区に分け、住民の避難方法が書き込まれた津波災害避難地図
 東日本大震災を教訓にした鶴岡市の津波災害避難地図(津波ハザードマップ)が完成した。湯野浜から鼠ケ関までの沿岸部を地区単位に分けて作った地図は計17種類。市と地域住民が地形や建物事情などを考えながら、浸水域や海抜、それに伴う避難ルートと避難施設などを一枚のマップ上にまとめ上げた。

 作成に当たっては県の津波浸水域予測図(昨年3月作成)を踏まえ、最悪の災害条件を想定。新潟県の佐渡島北方沖を震源域とするマグニチュード8.5規模の地震―とした。

 マップはサイズがA2判かA3判。地区名とそこで予想される津波の高さ、津波の第1波到達時間、心得などが記された。地形図は浸水深2メートル以下から5メートル以上まで3種類で色分けされ、各ポイントから赤い矢印で逃げ道を誘導する。その際の危険箇所として、「道が狭い」「交通量が多い」「急勾配」などの注意点が書き込まれた。そして最初に逃げる一次避難場所と宿泊が可能な二次避難場所が海抜とともに記載。家庭で取り決めた避難場所を記入するためのメモスペースも設けられた。

 例えば湯野浜地区では、津波の高さ8.8メートル、到達時間19分と予測。海岸線沿いが黄色系で染められた。海水浴場からはホテルの間を抜け、一次避難場所の西洋茶寮駐車場下へのルートが示された。また東側の丘陵地に行くには、「道が狭く混雑が予想され、注意して避難すること」を求めている。地図の片隅には、「津波の史実」を掲げ、1833(天保4)年12月7日にこの地で津波が発生し、家屋の流出があったことも明記した。

 制作は昨年6月に市による説明会を皮切りに、市の担当者と各地区の住民代表らが情報伝達訓練や意見交換会、標高調査などを通じて意見を交わし、完成にこぎつけた。今月末から沿岸部の20地区約4千世帯と施設や企業などに順次配布する。担当の市防災安全課は「あくまで計算によって想定したもの」と注意しつつ、「(津波避難情報を得た際には)できる限り迅速になるべく高い所に率先避難してほしい」と呼び掛けている。
東日本大震災 記事一覧
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] 
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内8市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から