東日本大震災

地域防災、南三陸の事例から学ぶ 酒田でワークショップ

2013年05月12日
宮城県南三陸町の事例から防災、減災について考えた地域防災ワークショップ=酒田市・東北公益文科大
宮城県南三陸町の事例から防災、減災について考えた地域防災ワークショップ=酒田市・東北公益文科大
 東日本大震災を踏まえた地域防災ワークショップが11日、酒田市の東北公益文科大で開かれた。大津波に見舞われた宮城県南三陸町の被害と、復興への歩みを事例に、防災・減災について考えた。

 同大地域共創センターが主催し、学生や県内外の自治体職員ら約130人が参加。昨年9月まで同町に出向していた兵庫県西宮市職員の畑文隆さん、町の仮設住宅で自治会長を務める畠山扶美夫さんが講演した。

 高台移転など、町の土地利用計画策定に携わった畑さんは、復興計画の立案は住民との合意形成が重要だと指摘。「世帯ごとの考え方がある。住民とじっくり協議していくことが一番の近道だ」と語った。

 復興の進み具合については「景色は更地のままだが、用地取得など細かい作業が進んでいる。地道な仕事で、まだまだ人員が必要になる」と説明。さらに「高齢化、人口減少など震災前からの課題がある。都市部への住民流出もあり、今後は地域を元気づける復興が重要だ」と強調した。

 畠山さんは津波襲来時の状況などを語った。町民の死者566人(2月末現在)という多くの犠牲を出した一因として▽過去の災害を参考に津波被害を低く見積もった▽地震が頻発し、警報になれていた―という住民心理を挙げ、「防災のためには最大限の被害を想定するべきだ」と呼び掛けた。
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