震災で崩落の登り窯、復活の火入れ式 白鷹・再建に区切り、「次」へ一丸
2015年03月23日
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復活した登り窯にまきをくべる金田利之さん(右)=白鷹町・深山工房
登り窯は2011年4月の最大余震で崩落。13年から町の協力を得て「復活プロジェクト」を進めてきた。延べ650人のボランティアも協力。窯を覆う屋根を建て直したほか、益子焼(栃木)の窯師による設計を基に約5千個の耐火れんがを組み直した。 復活した登り窯は、傾斜地を利用した長さ約6メートル、幅約2メートル。5日間ほど燃やし続ける窯で、灯油窯に比べ深い色合いになるのが特徴という。 火入れ式には約25人が出席。参加したボランティアらの作品を含め約500点を窯に入れ、佐藤誠七町長が入り口の木に着火した。金田さんは「火入れにこぎ着けほっとしている」と時折声を詰まらせた。 窯は深山焼の再興を目指し陶芸家の故梅村正芳さんが1983(昭和58)年に築き、没後に弟子の金田さんが継承した。 4月下旬から初窯展と復活までの経過を紹介するパネル展を同工房で開く。
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