東日本大震災

搬入先決まらず、側溝清掃できない 天童市、今年も中止

2016年03月13日
天童市は側溝の一斉清掃を今春も見送ることにした=天童市
天童市は側溝の一斉清掃を今春も見送ることにした=天童市
 春の訪れとともに、県内では町内会を中心とした側溝清掃の時期が近づいている。東京電力福島第1原発事故直後は、側溝に集積した放射性物質を懸念し、清掃中止を決めた自治体もあった。現在、ほとんどの自治体の対応は事故前に戻っている。しかし天童、上山両市は、汚泥搬入先の民間処分場が決めた放射線セシウム濃度の基準をクリアできず、震災以降、一度も清掃ができていない。泥上げしても運び先が確保できていない状況だ。原発事故の爪痕は、身近な場所に残っている。

 天童市はすでに、今春も清掃を見送ることを決定した。市は3カ所で、2011年12月から側溝汚泥の経過測定を実施。当初は放射性セシウムの値が高い場所もあったが、15年12月の測定では最高値が1キログラム当たり2900ベクレル程度までに低下した。

 国が定めた指定廃棄物の基準(1キログラム当たり8千ベクレル)を下回っているため、自治体や民間事業者が処理するには何ら問題はない。しかし、市の担当者は「市には独自の処分場がない上、民間事業者は数値が1千ベクレル以下でないと引き取ってくれない」と説明する。

 市によると、清掃ができなくても、雨水排水などに支障は出ていないという。ただ、水がたまることで害虫が発生しやすくなる可能性があるほか、町内会長らからは「住民みんなで地域をきれいにする美化意識が薄れるのではないか」と、再開を求める声も聞かれる。

上山市、近く判断
 上山市も昨年まで、側溝汚泥の濃度が、利用している民間処分場の搬入基準(2千ベクレル)を超えていた。今年の清掃については今月半ばに市内8カ所で泥を測定し、その結果を受けて判断する。1カ所でも基準を超えた場合には、一斉清掃は行わない。市民からは「泥を除去してほしい」との要望が出ることもあるという。
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