第61回 秋季東北地区高校野球県大会

◆YZ.タカスタ(中山町)

▽第2試合(13:20/準々決勝)
チーム名
羽黒
酒田南
(試合終了)
(羽)佐藤壮、オリベイラ―荒井
(酒)安井―阿部翔、杉本
▽二塁打=神崎、佐藤壮、小林、小原(羽)安井(酒)
 【評】追いつ追われつの好ゲーム。酒田南が2点を追う8回に羽黒主戦佐藤壮をとらえ勝利を手にした。酒南は徹底したスライダー狙いが奏功。終盤、高めに浮きはじめたところで連打につながった。羽黒は酒南の左腕安井に10安打を浴びせ、2度逆転したが、最後は一歩及ばなかった。

名誉挽回、ここぞの強振−酒田南

〈羽黒―酒田南〉8回裏酒南1死一、三塁、8番阿部翔太が中越えに三塁打を放ち6―5と逆転する=YZ・タカスタ 〈羽黒―酒田南〉8回裏酒南1死一、三塁、8番阿部翔太が中越えに三塁打を放ち6―5と逆転する=YZ・タカスタ
 ライバル羽黒にリードを許した8回裏、1年生捕手阿部翔太のバットが、酒田南を覆いかけた暗雲を振り払った。

 先に得点しては逆転される嫌な流れ。4回以降は羽黒主戦佐藤壮崇に無得点に抑えられていた。

 責任を感じていたのが阿部だった。主戦安井亮輔がフォーム改造中のため、夏ほどの球威や制球力がなかったという事情もあるが羽黒打線に10安打を浴びた。「打者が変化球を狙っているカウントで変化球を投げさせて打たれたし、パスボールも2つやった(記録は暴投)。自分がしっかりしていればこんな展開にはならなかった」

 2点を追う8回裏。名誉挽回(ばんかい)を期す阿部に千載一遇のチャンスが巡ってきた。1点を返してなお1死一、三塁の打席。それまでとらえきれなかった佐藤壮のスライダーが高めに浮いた。「そこだけを狙っていた」と迷わず強振。打球は伸びてセンター頭上を越えた。阿部は楽々と到達した三塁上で右腕を何度も突き上げ歓喜の雄たけび。それでも足りずに両手でガッツポーズを繰り返し、ほえた。

 安井とのコンビネーションでは2年生の捕手陣にまだ及ばないが西原忠善監督は「来年は主軸を任せたい」と打撃センスを高く評価して新チームの先発マスクを託す。期待を背負う1年生は「もっとリードを考えたい」と守備面でもチームに貢献する決意を口にした。
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