やましん住宅展示場/ハウジングプラザ平清水/家づくりコラム【家識(いえしき)】

家づくりコラム家識

(24)「マイホームを彩るガーデニングを楽しもう!!」

バスタイムを楽しむ男性のイラスト

マイホームを持つことで増える楽しみの一つにガーデニングがあります。木や花やハーブ、思い切って家庭菜園……?家の外観との調和を考えながら何を植えようか、どんな庭にしようかとイメージを膨らませるのは楽しいものです。そこで今回は、ガーデニングを始める手順や代表的なガーデンスタイルなど、初心者向けの情報をピックアップ紹介。思い思いの花や緑で庭を彩り、夢のマイホームを完成させましょう。

Step 1.イメージづくり

一口にガーデニングといっても思い描く庭のイメージは人それぞれ。まず、どんな庭を作りたいのか、イメージを明確にすることが大切です。色とりどりの花がたくさん咲く華やかな庭がいいのか、緑豊かで落ち着いた雰囲気のシックな庭にしたいのか、雑誌やSNSなどを参考に家族で話し合ってみるといいでしょう。ちなみに、代表的なガーデンスタイルとしては、次のようなものがあります。

◆イングリッシュガーデン

ガーデニングと聞いて真っ先に思い浮かぶのがイングリッシュガーデンではないでしょうか。イングリッシュガーデンとは、ガーデニングが盛んなイギリスでよくみられる田舎風の自然美をいかしたガーデンスタイルです。華やかでありながら気取りすぎない雰囲気に憧れる人が多いようです。イングリッシュガーデンの基本はボーダーガーデンという手法で、建物や塀、庭の小径などに沿った細長い庭。花壇の手前に背の低いものを、奥に向かって徐々に背の高い植物を配置するのがポイント。また、エクステリアはテラコッタや木などの自然素材をセレクトし、いかに自然美に近づけるかがイングリッシュガーデンの極意のようです。

◆北欧風ガーデン

イングリッシュガーデンの進化形とも言える北欧風ガーデンは、作り込みすぎずに自然と調和させることで、まるで森や林の中にいるような感覚が楽しめる庭です。植物をあえてアシンメトリーに植えたり、高低差のある植物を組み合わせて自然な印象を与えたり、また、多肉植物やハーブを使うことで落ち着いた印象の庭を作ったりすることもあります。さらに、枕木やレンガ、アンティーク小物などを使って素朴な印象を演出するのも北欧風ガーデンの特徴の一つ。植物も小物も素材の色をホワイト、モスグリーンといった、くすんだ色合いのものを使うとさらに北欧感が増します。

◆ドライガーデン

近年、サボテンや多肉植物など、奇妙な見た目の珍奇植物の人気が高まったことで、ドライガーデンというガーデンスタイルが注目を集めています。主に南半球の植物を組み合わせてつくるからワイルドでオシャレ、そして、乾燥を好む植物が多いので水やりの手間もほとんどかからないという点でも魅力的です。ただし、乾燥を好む植物たちのために水はけの良い土にするように土づくりには配慮しましょう。狭いスペースでも異国感漂う庭になるので、個性を主張したい人には特におすすめです。

◆コンテナガーデン

庭が狭くて花壇スペースが確保できないからといってガーデニングを諦めないでください。そんな方にはコンテナガーデンという手があります。コンテナに花や植物を入れて玄関周りやアプローチをたくさんの花で飾りましょう。お手入れがラクで季節ごとに植物を簡単に植え替えられるというメリットもあります。コンテナの高さを変えることで立体感を出したり、ハンギングバスケットを使って好みの高さで花や緑を眺められるようにしたり、限られたスペースでもガーデニングを楽しむ工夫はいろいろあります。

Step2.環境を知ろう

北は北海道から南は沖縄まで、縦長地形の日本列島は、住んでいる土地によって気候条件は大きく異なります。同じ山形県内でも海沿いの地域か雪深い山沿い地域かでも育ちやすい植物・育ちにくい植物は違ってきます。住んでいる地域の気候や気温といった環境を知ることで失敗しない植物選びをしましょう。また、地域の環境に加えて、植栽スペースそのものの環境、たとえ広さや日当たりの良し悪しなども把握しておく必要があります。日光を好む植物か、日陰でも育つ植物かなど、その場所に適した植物選びも変わってくるからです。

Step3.土を整えよう

植栽スペースが決まったら、土の状態をチェックしましょう。雑草や石はしっかり取り除き、鍬やシャベルを使って深く耕し、空気をたくさん土に含ませてふんわりとした土を作ります。ほとんどの植物は弱酸性の土が適しているので土の酸度も気になるところ。しかし、土の酸度チェックや調整は初心者にはハードルが高いので、市販の園芸用の土を使用してはいかがでしょうか。

Step4.植物を知ろう

植物は生育の仕方で、一年草、二年草、多年草、宿根草の4タイプに分けられます。種を蒔いたその年のうちに発芽し、花が咲き、種をつけ、枯れる一年草。種を蒔いた最初の一年は静かに生長し、次の年の春や夏に花を咲かせる二年草。同じ株から何年も枯れずに続けて花を咲かせる多年草。そして、宿根草は多年草と同じように何年も花を咲かせますが、冬になると葉や茎を枯らし、暖かくなると再び育ちはじめ、花を咲かせます。ガーデニング初心者には、一度植えると何年も花を咲かせる多年草や宿根草がおすすめ。また、一年草と多年草、宿根草をうまく組み合わせることで、季節を追って花が咲く、開花リレーが楽しめる庭を作ることもできます。

<まとめ>

植物はきちんとお世話をしないと枯れてしまいます。常に美しい庭の景観を保つためには、四季折々のメンテナンスは欠かせません。最初から無理をしてギブアップしてしまわぬように育てやすい植物から始めて、ガーデニングを楽しみながら知識やコツを身につけて徐々に理想に近づけていきましょう。