家づくりコラム家識

(28)「いつ建てる? 家づくりはタイミングも大事!!」

いつ建てるか話し合う夫婦のイラスト

「いつかはマイホーム」という言葉をよく耳にしますが、さて、その「いつか」とはいったいいつなのでしょうか。一生涯で最も高価な買い物とも言われるマイホーム、後悔しない家づくりには立地や住宅メーカー選びに加え、タイミングも重要なポイントの一つになります。そこで、今回はマイホーム決断のベストタイミングについて一緒に考えてみましょう。

1.より良い環境で子育てしたいから決断!

家づくりを真剣に考えるタイミングとしては、子どもの誕生や成長がきっかけとなるケースが多いようです。引っ越しで学区が変わって転校になるのは可哀想だからと、マイホームは子どもが小学校に上がる前までにというのがもっとも一般的。さらには、幼少期からより良い環境で育てたい、幼稚園やその前から一緒に小学校に上がる友だちができるようにしたいと、結婚や妊娠・出産を機に早々と決断するご夫婦もいるほどです。

2.住宅ローンの完済時期から逆算して決断!

とても高額なマイホームの実現には、住宅ローンを利用するケースがほとんど。仮に、30歳で最長35年ローンを組むとすると、サラリーマンであれば定年退職を迎える65歳でローン完済となります。これが40歳スタートになると退職後もローンを払い続けなければなりません。収入が大幅に減少することになる定年退職時にはローンを完済していることが理想的ですから、30代前半で家を建てるのがよいタイミングとされることにもうなずけます。

3.頭金が目標額に達したから決断!

民間の金融機関では頭金なしの住宅ローンも組めるようですが、頭金を用意して借入額を減らすことで月々の返済額を抑えた方が家を建ててからの生活にゆとりが生まれます。頭金の目安としては、住宅価格の10〜20%程度と言われており、例えば、土地と建物の総額3,500万円の家を住宅ローン利用で建てる場合、頭金は350万円〜700万円ほどが相場です。頭金が多いほど借入金が抑えられ、支払う利息も減らせるので総返済額を減らすことができます。しかし、だからと言って貯金のすべてを頭金にするのはとても危険です。マイホームの購入には、手数料や税金、保険料などさまざまな諸経費が発生し、それらは現金での支払いになります。諸経費分およびその後の生活の予備費も確保した上で頭金に充てることをお勧めします。

4.子どもたちの独立を機に決断!

子どもたちの成長・独立を機に、老後の安心のために家を持ちたい、資産として住宅を持ちたい、そんな思いからマイホームを決断するケースが50代を中心に見受けられます。教育費などの支出がなくなって経済的に余裕が生まれ、今後、家族構成が変わることもほぼなくなるため、終の棲家として間取りなどもシンプルに考えられるようになります。さらに、頭金を潤沢に用意できる、退職までの収入やその後の年金額もおおよそ見当がつくため無理なく住宅に充てられる費用がわかりやすいなど、50代で家を建てるメリットは意外に多いといえるのではないでしょうか。

5.金利・税制が有利だからと決断!

数千万円という高額な住宅ローンを組むわけですから、金利が0.1%違っても返済総額には大きな差が生じることになります。住宅ローンの金利は、海外の経済事情や金融情勢などさまざまな影響により上下しますから、低金利が続いている今は金利面では建て時と言えそうです。各金融機関の金利の違いや変動も注視しておきましょう。また、ローンの年末残高に応じてその年の所得税額が差し引かれる「住宅ローン控除」などの減税措置が充実している期間も狙い目です。

<まとめ>

「いつ建てる?」「今でしょ」と、簡単にはいかないのがマイホーム。家族構成の変化やマネープラン、社会情勢など、マイホームの実現にはさまざまな要素が絡んでくるからです。家を建てるタイミングに正解はありません。経済的には多少苦しくてもマイホームでの子育てに幸せを感じる人もいれば、マイホームは後回しにして今を豊かに楽しく暮らしたいという価値観の人もいるでしょう。あなたと家族が大切にしたいことを話し合った上でマイホーム実現のベストタイミングを見つけてください。