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山形で食育活動「おでかけキッチン」

 子どもたちが農産物の生産現場を見学し、そこで採れた食材を調理する食育活動「おでかけキッチン」が県内で開かれている。生活協同組合共立社(鶴岡市)が展開する取り組みで、7月中旬には旬のトマトを食材に山形市内で開催。 参加者がみずみずしい真っ赤な実を収穫し、パスタ料理に仕上げる様子を取材した。

「こんなに大きいのが採れたよ」。保護者に自慢する子どもたち=山形市青柳
「こんなに大きいのが採れたよ」。保護者に自慢する子どもたち=山形市青柳

【収穫】

 当日は山形市や天童市の未就学児から小学3年生までの子どもとその保護者計約50人が、山形市上柳の共立社山形本部に集合。 車に相乗りし、近くのトマト畑に向かった。訪れたのは、山形市などのトマト生産者でつくる山形ファースト会(金子祐一会長、18人)の会員の園地。甘みと酸味のバランスが取れた主力品種「りんか」をハウス内で栽培しており、金子会長が先生役を務めた。

 丸々としたトマトに興味津々の子どもたちを前に、金子会長は「真っ赤なトマトは医者いらずといわれています」と栄養素が豊富なことを説明。 減化学肥料、減農薬栽培など安全安心へのこだわりも紹介した。

 収穫方法を教わった子どもたちは早速、通路脇に実るトマトに向かった。「赤いのあった!」「これ大きい!」と歓声を上げながらはさみを使って丁寧に収穫。 晴天のこの日はハウス内の気温も一段と上昇し、額に汗をかきながら収穫の喜びと苦労を肌で感じていた。

「赤いのあった!」。食べ頃のトマトに笑顔を見せる参加者
「赤いのあった!」。食べ頃のトマトに笑顔を見せる参加者

【調理】

 約20分の収穫体験後は同本部に戻って調理を開始。収穫したトマトはお土産用にし、同じ園地で採れたものを使った。メニューは生食の味わいを生かした「水菜とトマトのパスタ」。保護者やボランティアスタッフはサポート役に回り、子どもたちが中心となって調理を行った。普段はなかなか使わせてもらえない包丁を手に、子どもたちはちょっぴり誇らしげ。 トマトを好きな形に切っていいとあって楽しそうに手を動かしていた。45分ほどで完成し、仲良く味わった。

 初めてトマトのハウスに入ったという天童市長岡小3年菅野みくさん(8)は「茎に触るとトマトの匂いがすごくした。 新発見だった。トマトがもっと好きになった」とうれしそう。山形市南沼原小2年藤原愛都美(なつみ)さん(8)は「大きいトマトは苦手だったけど、これはおいしい」とにっこり。母親の絵良(えり)さん(38)は「周りに農家の方はいないので、農作業はなかなか経験させてあげられない。子どもにとって収穫から食べるまでの行程を学ぶことができ、とてもいい機会になった」と喜んでいた。

 企画した共立社組織本部山形地域子育て教育分野担当の佐藤礼子さん(55)は「農産物には作る人、運ぶ人、売る人とさまざまな人が関わっていること、そして生きているものを食べて生かされていることを知ってもらいたい」と話していた。

子どもたちがトマトを使ったパスタ作りに取り組んだ=山形市・生協共立社山形本部
子どもたちがトマトを使ったパスタ作りに取り組んだ=山形市・生協共立社山形本部
完成した「水菜とトマトのパスタ」
完成した「水菜とトマトのパスタ」
メモおでかけキッチン

 キッチンシリーズはほかに、絵本に登場する料理を作る「おはなしキッチン」や、子どもたちが買い物から調理まで行う「おかいものキッチン」を展開。 こうした活動などが評価され、共立社は消費者庁の14年度消費者支援功労者表彰で内閣府特命担当大臣賞を受賞した。

 来年1月には新たなキッチンシリーズとなる「なぞなぞキッチン」を開催し、調味料や加工品を作る計画だ。

2014年8月5日掲載
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