わいわい子育て

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教育研究家・くればやしさんのワークショップ わが子との関わり方考える

 子育てに正解はない-。よく聞くフレーズだが、正解を追い求めるパパやママも少なくない。近くて遠いわが子の気持ち。「どうすればいいの?」という不安を解消しようと、5人のママでつくる「15YELL」(いちごえ~る、村山未佳代表)は13日、山形市男女共同参画センターで子育て応援講座を開いた。教育研究家のくればやしひろあきさん(愛知県)が講師を務め、市内外の主婦ら約40人がワークショップ形式で子どもとの関わり方について理解を深めた。和気あいあいとした雰囲気で進んだ講座の様子を紹介する。

講師を務めた教育研究家のくればやしひろあきさん。子どもとの関わり方を分かりやすく教えてくれた=山形市男女共同参画センター
講師を務めた教育研究家のくればやしひろあきさん。子どもとの関わり方を分かりやすく教えてくれた=山形市男女共同参画センター

■目に見えない共通点は何ですか?

 まずは参加者の緊張をほぐす「アイスブレーク」。2~3人組となり、各参加者の共通点を見つけるゲームを行った。ポイントは「目に見えない共通点を探す」こと。参加者は自分の趣味や好きな食べ物などを話題に挙げ、中には30個近く共通点を見つけたグループもあった。

 参加者同士すっかり打ち解けた様子だったが、実はこのゲーム、子どもと接する上でのヒントにもつながっていた。くればやしさんは「自分と違う部分ばかり目をやりがちだが、共通点を見つけると人間関係が深まる。子どもに対してイライラしていたものが『自分の中にもあるよね』と見えてくるかもしれない」と語った。

■大切にしていることは何ですか?

 次に参加者は自分が一番大切にしているものを確かめるワークショップに取り組んだ。▽お金▽仕事▽友達▽パートナー(夫婦、恋人など)▽子ども▽楽しみ▽健康-の七つを人生の中で大切な順に並べた。スムーズに決める参加者がいる一方、首をひねって悩む姿も。「その時々で大切なものは変わってくる」とくればやしさん。教職員時代を振り返り、「夫婦仲がいいのが子どもにとって何よりの栄養になる。どれだけ料理やしつけができるかよりも、家庭内が明るいことが一番のエネルギーだ」とアドバイスした。

■どのように寄り添いますか?

 表情や態度から相手の感情を見抜くゲームでは、相手の気持ちに寄り添う大切さを学んだ。くればやしさんは「落ち込んでいる人を見ると、元気づけたくなる。逆に浮かれている人を見ると、落ち着くように言いたくなる。人間は反対の感情を選んでしまう」と指摘。「同じ感情に共感する方がつながりは強まる」と話した。

 最後にくればやしさんは「子どもたちは、自身が持つ種を咲かせるために生きている。それぞれ咲き方が違えば、手助けの必要性も違う。その子を見ながらやってあげるのが一番輝かせることだと思う」と強調。「ついつい周りと比べてしまいがちだが、誰もが主人公。自分の人生を真っすぐ生きられるように寄り添ってあげてほしい」と呼び掛けた。

 講座を通じて学んだことは特別なことではないが、だからこそ普段からの触れ合いが大切だと実感した参加者たち。小学6年生の長男がいる山形市内の主婦古内由美子さん(48)は「子どもは素晴らしいものを持っているので親として信じて見守りたい」。村山代表は「子どもの見方について新しい発見があって視野が広がった」と話していた。

ワークショップに取り組む参加者たち。活発に意見を交わし、自分なりの子どもとの関わり方を考えた
ワークショップに取り組む参加者たち。活発に意見を交わし、自分なりの子どもとの関わり方を考えた

【ポイント(1)】

わが子をじっくり眺めてみる。
すると、思わぬところが自分に似ていたり。
大切なことはどこにフォーカスするか。
「つながり」を育むなら、共通点にフォーカスしよう。
共通点を見つけるほど、2人のつながりは、強まっていくはずだから。

【ポイント(2)】

価値観の順位は変わるし、価値観の順位は異なる。
「つながり」のある2人だから、価値観は近いところにあります。
ただ、その順位は異なるのです。
そんな違いを知ることから、
スタートしてみてください。

【ポイント(3)】

目の前にいる人は、どんな感情を味わっているだろう?
その感情に寄り添ってみるといい。
ともに笑い、ともに涙する。
そんな時間が「つながり」を育むのですから。
ただ聴き、ただ寄り添う。
それだけのことなのです。

くればやしさん作成のテキストより
メモ

 【プロフィル】くればやしひろあき(本名・榑林寛暁)さんは大学卒業後、教員として名古屋市内の中学校に勤務。今春に退職し、「子どもと子どもに関わる全ての人をハッピーにする」をモットーに全国で講演活動やワークショップを行っている。

2017年11月21日掲載
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