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親子で「性」を話してみよう 産婦人科医・井上聡子さん(山形)が講話

 赤ちゃんってどうやって生まれてくるの? 子どもの純粋な質問にどきっとし、何と答えたら…と悩んだことがあるお母さんやお父さんは多いのでは。

時折笑いが出たものの、終始真剣な表情で話を聞く児童
時折笑いが出たものの、終始真剣な表情で話を聞く児童

   産婦人科医の井上聡子さん(山形市)が先月、思春期を迎えようとしている児童に、男女の体の変化や新しい命が生まれる「奇跡」について講話した。大人の体になる二次性徴は個人差が大きく、多感な時期の子どもたちはなおさら不安が募りやすい。「知識がないことが怖くて危険なこと。小学生になったら絵本や図鑑を利用して話してみては。親から先にアクションを起こして」。そんな井上さんのアドバイスを夏休みに親子で性について話すきっかけにしてはどうだろうか。

 井上さんが講師を務めたのは大石田町大石田小。5~6年生対象の出前授業が7月26日に行われた。同校は命や性に関する授業を行う「いのちの教育」に取り組んでいる。多くの児童が二次性徴を迎える前の4年生で初経や精通について教え始める。

 二次性徴は性ホルモンによる発育で、早い子は小学4年生から始まり、18歳までに生殖機能が完成する。井上さんは分かりやすい言葉を選び、からかい予防や不安解消の要素も盛り込み、子どもの気持ちに寄り添いながら語り掛けた。

 「女の子はふわふわした体に、男の子は硬く筋肉質になる。個人差が大きい。早くてもゆっくりでも心配だよね。友達と違うことに不安を感じるかもしれないけど、必ず(性徴は)来る。指をさしてばかにするのは恥ずかしい行為だよ。『あーそうなんだ』とさりげなく過ごしてほしい。スタートは女子が早く、今が伸び盛り。男子は高校生くらいになるとスパートの時期が来る。成長はこれから、安心してほしい」。

 「大人の体になることは命をつなぐこと、子どもをつくる準備をすること」という視点から、内性器、妊娠、出産の仕組みについて説明した。男女それぞれに医師として助言も。

【女子】 病院を受診する目安になる「3」のルールを紹介。(1)出血が3週間続く(2)月に3回生理が来る(3)3カ月以上無月経。「今が骨の貯金の時期」とも指摘し、食事制限のダイエットでなく、たくさん食べてたくさん動くよう勧めた。

【男子】「とても大事なところを触るんだから、トイレの前も手を洗って。トイレでは立ちションをしよう。座ったままだとペニスの機能が悪くなる。便器の外を汚してしまったら、さっと拭いて出るのがジェントルマンだよ」。お風呂では「皮をずらして中までよく洗って」などと自分の体に関心を持って大切に扱うよう促した。

井上さんに質問!「赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?」何と答えたら…

	井上聡子産婦人科医(中央)の講話は子どもたちの気持ちに寄り添いながら進められた=大石田町大石田小
井上聡子産婦人科医(中央)の講話は子どもたちの気持ちに寄り添いながら進められた=大石田町大石田小

 井上さんに子どもと性の話をする時のポイントを聞いた。

 -「赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?」と聞かれたらどう答えればいいのでしょう。

 「小学1~3年生くらいなら、男の体、女の体の特徴を説明して、『男の人の命のもとと、女の人の命のもとが合わさるんだよ』と簡潔に伝える。『どうやって合わさるの?』とつっこんできたら『おちんちんは出てるよね、女の人は見えないけど引っ込んでるんだ。ブロックと同じで、合わさると命のもとがくっつくんだよ』と答えてみてはどうだろう。『ふーん』と、意外にすんなりと受け入れるのでは」

 -授業の途中、「自分の(ペニス)なんて見たくないよ!」と男子児童が声を上げていました。

 「幼児期から性器に興味が出てくる。それは悪いことじゃない。決して『見ちゃ駄目! 触っちゃ駄目! 汚い!』と怒ってはいけない。3歳くらいかな、自分で体を洗えるようになったら、男の子には『おちんちんのしわしわを優しく洗おうね』、女の子には『ひだの間をそっと洗おうね』と教えて」

 -幼児期から性教育が必要ですか。

 「無自覚のまま性犯罪の被害者にさせないためにも、性器は大切なところで、水着で隠れるところは本人以外は触ってはいけないところだと教えてほしい。人前で触っていると、性被害に遭いやすい。触るのは一人の時ね、(おちんちんの話は)大きい声で言うことじゃないよ、とマナーはその都度教えるようにしよう」

2018年8月7日掲載
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