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「パッククッキング」 ポリ袋活用し湯せんで簡単調理、災害時にも

 災害時にポリ袋に食材を入れて湯せんで加熱する調理法「パッククッキング」をご存じでしょうか。ガスや水道、電気などのライフラインが使えなくなっても、カセットコンロ、水、ポリ袋があれば、家の中にある材料を使って、主食からデザートまでさまざまな料理ができるという。先日、山形市内で開催された講座「子どもと一緒に!簡単!パッククッキング」に参加した。

沸騰前のお湯の中に食材を入れたポリ袋を投入=山形市
沸騰前のお湯の中に食材を入れたポリ袋を投入=山形市

 講師を務めたのは県栄養士会の管理栄養士伊藤喜久子さん(51)=米沢市。伊藤さんは大規模災害が発生した際に、被災地で栄養・食生活支援活動を展開する日本栄養士会災害支援チームのメンバーでもある。パッククッキングは90度程度のお湯で10~30分ほどで調理が完了し、まな板も包丁も必要ない。カセットコンロ以外に反射式ストーブに載せたやかんの中でも調理することができ、もし保存している水がない時は雨水なども活用できるという。

 この日の講座では県栄養士会が考案したメニューのオムライスと温野菜サラダに挑戦。ポリ袋は強度がある厚さ0.009ミリ以上の高密度ポリエチレンや食品包装用の無地でマチのないものを使用するのがお勧めという。袋の中に入れる食材は1~2人分で、結び目をなるべく上にし、ポリ袋の中の空気は膨張させないためにしっかりと抜くことが大切だ。

 伊藤さんは食材が入ったポリ袋を水の中に入れ、水圧を利用して簡単に空気を抜く方法を伝授してくれた。沸騰前のお湯の中に入れて、中火から弱火で食材に火が通るまで熱するだけで完成だ。

 早速、味わってみると、「お米も芯が残っていないし、おいしい」「簡単で、思った以上の味」と参加者に大好評。普段は野菜嫌いという子も完食するほど。災害時だけでなく、普段の食事にも使えそうで、子どもと一緒に簡単に調理を楽しめる点も魅力だ。

 伊藤さんは「高齢者や障害者、乳幼児は災害時に疲労とストレスで食欲が低下する。食べないことが食べられなくなる原因の一つになる」と話し、「冷えた食べ物よりも温かい食べ物はおいしく感じる」と強調。「缶詰やレトルト食品、カップラーメン、乾麺など消費期限の比較的長い食品を買い置きし、いつ災害が起きても大丈夫なように、自分の身、家族の身を守るための準備をしてほしい」と呼び掛けた。

食材を入れた後のポリ袋はしっかりと空気を抜くことが大切
食材を入れた後のポリ袋はしっかりと空気を抜くことが大切

【オムライス】

▽材料(2~3人分)
 米1カップ、水1カップ、ナポリタンソース1袋、卵2個、牛乳大さじ3、塩・コショウ少々
     
  • ▽作り方
  •  
  • (1)ポリ袋に米、水、ナポリタンソース大さじ4~5を入れて、袋の上から混ぜ、空気を抜いて袋の上端をしっかり結ぶ
  •  
  • (2)沸騰前のお湯に入れ、40分加熱
  •  
  • (3)ポリ袋に卵を入れてよく混ぜ、牛乳と塩・コショウを入れ、ポリ袋上端をしっかり結ぶ
  •  
  • (4)沸騰前の湯で10分加熱
  •  
  • (5)オムレツの上に残りのナポリタンソースをかける

【温野菜サラダ】

▽材料(3人分)
 キャベツ150グラム、ミックスベジタブル大さじ5、ウインナー4本、塩・コショウ少々、お好きなドレッシング
     
  • ▽作り方
  •  
  • (1)キャベツとウインナーを食べやすい大きさにちぎる
  •  
  • (2)ポリ袋に(1)とミックスベジタブルを入れ軽く混ぜ、空気を抜き、ポリ袋の上端をしっかり結ぶ
  •  
  • (3)沸騰前のお湯で15分加熱
  •  
  • (4)余分な水分を切り、器に盛り付ける

【小豆かぼちゃ】

 ▽材料(2人分)
カボチャ200グラム、小豆缶(砂糖入り)大さじ3
     
  • ▽作り方
  •  
  • (1)カボチャは洗い、種を取り、皮をむいて、1センチくらいの厚さのいちょう切りにし、袋に入れる
  •  
  • (2)小豆缶を入れ、軽く混ぜ合わせる
  •  
  • (3)空気をしっかり抜き、ポリ袋上端を結び、15分加熱
  •  
  • (4)袋をタオルで包み込み、タオルの上で優しくつぶす
  • (カボチャは冷凍でも可。その際の加熱は8~10分)

【ドライカレー】

 ▽材料(約2人分)
無洗米1カップ、水1カップ、カレールー1片の半分、ミックスベジタブル大さじ3、ウインナー2本、またはツナ缶など(大さじ1~2)でも可
     
  • ▽作り方
  •  
  • (1)ルーを刻み、ウインナーを輪切りにする
  •  
  • (2)全材料をポリ袋に入れる
  •  
  • (3)空気をしっかり抜き、袋の上端を結び、30分ほど加熱(短いと硬いご飯になるので注意)
2018年11月6日掲載
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