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「規則正しく」から能力向上 大切なのは…早寝・早起き・朝ご飯

 子どもの元気な心と体をつくるために欠かせない基本的な生活習慣といえば「早寝・早起き・朝ご飯」だが、ついつい「夜型」になってしまい、朝食が食べられないというご家庭もあるのでは? 「三つ子の魂百まで」と言われるように、幼児期が肝心という。生活習慣改善運動に取り組む村山市楯岡中の取り組みや講演会を紹介する。

【村山・楯岡中】生活習慣改善マネジメント事業

講演する横山浩之教授
講演する横山浩之教授

 村山市楯岡中では、規則正しい生活習慣を身に付けることが運動能力や学力を向上させる大切な基礎になることから、「早寝・早起き・朝ご飯」に意識して取り組んでもらおうと、2016年度から「生活習慣改善マネジメント・サポート事業」を進めてきた。

 生徒たちは、就寝や起床の時刻、学習を始める時間などを日々、生活記録ノートに記入しているほか、年3回設けている強化週間「パワーアップウィーク」には時間の使い方を自分で計画、実行し、振り返ることで有意義な時間づくりを自らマネジメントしていく取り組みも行っている。

 3年平柊里さん(14)は「スマホをあまり使わないよう意識している。高校生になっても体調を万全にするために正しい生活習慣を継続したい」、3年安達鈴音さん(15)も「体調管理が一番の優先順位なので、早く寝て、早めに起きて勉強している」という。

 活動に携わってきた土屋隆子養護教諭は「集団で取り組み、子どもも親も当たり前になっている生活習慣を見直すことが大事。生徒の眠っている才能を引き出せる可能性もある。日々の継続が大切」と強調する。

 生徒たちは正しい生活習慣を幼児期から身に付けることの重要性を伝えていこうと、校内だけでなく、地元の保育園でも紙芝居を披露するなどの活動を展開している。紙芝居は生徒たちがストーリーやキャラクターを考えた楯中オリジナル版。ゲームをしていて寝るのが遅く、朝から体調が優れない主人公が生活習慣を改善し、元気を取り戻すというストーリーで「夜は8時に寝ようね」「ゲームは30分以内にしようね」などと呼び掛けている。

 保育園に行って紙芝居を披露した3年斉藤星さん(15)は「ゲームをしている子が多くてびっくりした。小さい頃から教えることで習慣付けることができるので、しっかりと覚えて続けてもらえたら」と話す。

【福島県立医科大ふくしま子ども・女性医療支援センターの横山浩之教授】山形で講演「元気な体と心づくり」

村山市内の保育園で正しい生活習慣を継続することの大切さを伝えるオリジナル紙芝居を披露している楯岡中の生徒たち
村山市内の保育園で正しい生活習慣を継続することの大切さを伝えるオリジナル紙芝居を披露している楯岡中の生徒たち

 先月、山形市で「元気な体と心づくり」をテーマに福島県立医科大ふくしま子ども・女性医療支援センターの横山浩之教授が講演した。小学校に入るまでに、できてほしいこととして「早寝・早起き・朝ご飯」を挙げ、何よりも保護者が手本となり、規則正しい生活習慣を身に付けておくことが大切だと強調した。以下はその要旨。

 幼児期が最も対応しやすく、習慣化するまでには長期間かかることから、早いうちからの対策が必要。小学校低学年であれば午後9時前、高学年でも同9時半までに寝るようにしたい。

 日本の中学生の睡眠時間は世界と比べても1、2時間短いことが分かっている。睡眠不足により▽学校に行きたくない▽朝ご飯を食べられない▽集中して勉強ができない▽抑うつ気分▽イライラする、キレやすい-などの症状が出やすい。より良い睡眠のために▽カーテンを少し開けておき朝日を入れる▽日没後は強い光を避ける(テレビ・パソコン・ゲーム機は不可)▽昼寝は遅くとも午後3時まで-などを心掛けることが大切だ。

 「早起きリズムは命のリズム」でもあり、実践するためには、家族きょうだい一緒に頑張ることがポイント。早く寝ることで朝ご飯を気持ち良く食べられる。食事はコミュニケーションの時間でもあり、特に乳児期から目を合わせて母乳や会話をすることは親子の関係性を構築することにつながり、思春期に与える影響は大きい。

 また「サイバーアディクション」(ゲーム・パソコン・ネット中毒)は誰もが陥る恐れがある。ゲームやテレビなどを見る時間が長ければ長いほど就寝時間が遅くなる統計がある。授乳中や食事中のテレビやビデオの視聴はやめる▽子ども部屋にはテレビ、パソコンなどは置かない▽自然に親しみ土に触れる遊びを親子で楽しむ-などが大切。発達障害が疑われる子どもが、生活習慣を見直すことで症状が改善されたケースなどもあり、親が子どもの前でスマホなどを使わないことが基本。早寝・早起き・朝ご飯、メディアとの付き合い方を守れてこそ、さまざまな育児テクニックが有効になる。

2018年12月4日掲載
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