むがしあったけど。里から嫁もらた聟どの、嫁の里さ新しい仏壇買ったがら、見に来て(※)おぐやいて、使いもらったんで、出がげで行ったど。
新しい仏壇見せでもらったばが聟どの「ながなが立派なの買ったもんだ」ど言うど、嫁の親父どの、「ただ1づ、節穴あるもんで、そいづが残念だ」て言うもんで、ばが聟どの「いやいや、そごさ(※)十三仏の掛げ軸でも掛げでおげばええでねぇが」て言うもんだがら、「ばが聟だていうげんど、そうでもない」て喜んで、「ほんじゃ、馬も飼ったがら、その馬も見でくろ」て、裏手に作った新しいうまやさ案内されだど。
「ええ馬だ。栗毛の色のええごど」て言うもんで、嫁の親父どのは「ええ聟どののどこさ、嫁けでやった」て安心したど。
そごまでは嫁から教えらっできたごどだったんだど。とごろが、ずうっと馬のうしろさ行ったら、ずうっと撫でで、尻の穴(※)見つけだずもな。
「ああ、こごさも十三仏の掛げ軸掛げでおぐどええ」て言うたずも。そごまでは嫁も教えねがったもんだがら、馬鹿が現れだずも。とうびんと。