昔、あるどごさ、じんじとばんばいだけど。ある大雪の年、じんじ屋根さあがって(※)雪掘りしていだば、向がいの山からきじ、ポトポトと飛んできたけど。じんじ、(※)けしぎでバタッと押さえで「ばんばや、きじしめたさげ、きじ汁作れや」て言ったけど。ばんば「よしよし、えがった」て、さっそくきじグダグダと煮だけどや。
そのうち、ばんば「煮だがな」て少し味見だけど。「んめ、んめ。もう少し味見ろ」てまだ食ってみだけど。「んめ、んめ、もう少し…」て味見でいるうぢ、きじ汁みんな味見で食ってしまったけど。
ばんば、さあ困った。じんじさ食せるものなぐなった。どうしぇばいいがわがらなぐなったけど。しかたなぐで、自分の(※)ひざかぶらの裏の肉切って煮でしまったけど。それがら「じんじや、きじ煮だぜ」て言ったば、じんじ屋根からおりてきで、きじ食ったけど。「うん、このきじ、ながなが(※)しねのう」て言ったけど、ばんば「年とったきじはそげだもんだ」て言ったけど。
トンピンカラリネッケド