昔、あっどごさ「おげさ」とゆう親孝行な娘えだけど。ほの頃、どうゆうわげだが、何日も何日も雨さっぱり降らねくて、田も畑も真っ白なて、稲も豆も(※)みながら枯れそうなたけど。
ほんで、村の人達相談して、大っけな(※)堤拵るごどえしたけど。ほうすっど、今度ぁ、毎日毎日大雨降って、折角拵だ堤の土手みながら破てすまたけどぁ。
村の人達困てすまて「何じょしたらえがべ」て、(※)オナガマさ聞ぎ行ったけど。オナガマ「それぁ、堤の神様(※)ごしゃえでえんなださげ、村の娘1人、人柱立でねど駄目だ」てゆうけど。ほんで、村の人達「誰が1人、人柱なて、堤の中さ入てけねが」て頼んだげども「俺やんだ」「俺もやんだ」て、人柱えなるとゆう娘1人もえねけど。
ほうすっど、おげさ「んだら俺人柱なる」てゆって、夜、1人で堤さ行って、水さ入て行ったけど。
ほうしたれば、雨ぴたりって止まて、毎日天気なて、稲も豆も丈夫に育たけど。村の人達ぁ喜んで、「ありがたえ、ありがたえ。みながらおげさのお陰だ」てゆって、ほの堤ば「おげさ堤」て呼ぶごどえしたけど。とんびすかんこなえけど。