昔、昔あったけど。ある寺さ、婆様が毎日朝お参りに来るけど。
寺の小僧は不思議になて、お釈迦様の後ろさ隠っで聞えっだれば、「南無阿弥陀仏、どうが早ぐ極楽参りさせでけろ、お釈迦様」て言ってお参りすんなだけど。
小僧は「よす、明日で七日目だ、お釈迦様の後ろさ隠っで、願えをかなえでやんべ」ど思って、翌日待ってだどごさ、婆様来てお祈り始まったけど。
「南無阿弥陀仏、どうが早ぐ極楽参りさせでけろ、お釈迦様」と言った時、「婆様婆様、明日間違えなぐ、願えをかなえでける」て言ったら、婆様たまげで、裸足で寺がら一目散に逃げで行ったけど。
婆様くたびっで、門前の茶屋さ入って、ため息つえでえだれば、「婆様婆様、どうしたやー」ど茶屋のだんながら聞がっだけど。
婆様は「今日お釈迦様のお告げあって、明日間違えなぐかなえでける、ど言われだなよう」ど言うので「婆様は何とお祈りしたなや」ど聞ぐど、「早く極楽さお参りさせでけろど、祈ったなよう」
「ほだら、ええごどだべー」
「いやいや俺だて、そうやすやすど死ぬだぐないや」て言ったけど。ドンビン。