昔、昔あったけど。
東根さ「瓢兵エ」と呼ばれる大旦那いで、家督を決めねで亡ぐなったけど。
3人の男兄弟のうず、長男はあんまり利口でないけど。次男、三男は利口だけど。
「おれば跡継ぎさせろ」
「いやおれば跡継ぎさせろ」
て言って譲らねけど。
親戚の人が集まって、お奉行さまさ訴えで、お裁ぎを受げるごどにしたけど。
亡ぐなった旦那は、亡ぐなる前に自分の作った瓢箪ば1づずづ兄弟さ渡しったけど。
お奉行さまは、3人の兄弟ば呼んで「父親がら渡さっだ瓢箪出してみろ」て言うので、3人はお奉行さまの前さ出したけど。
お奉行さまはよぐ見だ上で、「長男の瓢箪は小さいげんと瓢箪としては1番しっかりしている。次男、三男のは大きいが瓢箪としての形が歪んでいる。この瓢箪がらもわがるとおり、瓢兵エ家を相続させるという遺言とも受け取れるので、瓢兵エ家の家督は長男とする」
ということで、円満に決まったけど。ドンビン