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山形の民家で2遺体、無理心中か 87歳母と介護の男性

2008年04月21日 08:01
親子2人が死亡しているのが見つかった現場を調べる捜査員=山形市岩波
親子2人が死亡しているのが見つかった現場を調べる捜査員=山形市岩波
 20日午後2時40分ごろ、山形市岩波、無職長橋安男さん(58)方で、自宅南側の物置小屋で安男さんが首をつり、死亡しているのを親族が見つけ、110番通報した。駆け付けた山形署員が、自宅寝室で安男さんの母キミ子さん(87)の遺体を発見。遺書が見つかったことなどから、同署は安男さんが無理心中を図った可能性があるとみて捜査している。21日に司法解剖し、2人の死因などを特定する方針。

 調べによると、安男さんはキミ子さんの次男で自宅は平屋。遺書は自宅居間のこたつの上に置いてあった。安男さんが書いたとみられ、「生きるのが嫌になった」などとする趣旨の文言だったという。キミ子さんはベッドの上で亡くなっていた。争った様子はなく、首を絞められた形跡があったとされる。安男さんの弟が実家を訪ねて発見した。

 地元住民の話では、安男さんは2人暮らしで、足腰の痛みなどで体が不自由だったキミ子さんを介護していた。近くの男性は「母親の体調のことで悩んでいるようだった」。また、別の男性によると、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)でこれまで保険料負担のなかったキミ子さんの保険料が生じることについて、安男さんが「支払うのが大変になる」と漏らしていたという。

2人暮らし、献身的な介護評判
 「まさかそこまで追い詰められていたとは」。山あいの静かな農村地で20日に起きた、親子2人の無理心中とみられる事件は近所の住民に大きな衝撃を与えた。

 山形市岩波、無職長橋安男さん方の近所に住む男性(59)は同日朝、地区の清掃活動で安男さんと顔を合わせたばかりだという。「いつもならニコニコしてあいさつしてくるのに、きょうは普通の顔色ではなかった。(キミ子さんの)介護で大変だろうと思い、いつも『大丈夫か』と声を掛けて気にしてはいたのだが…」と顔を曇らせた。

 安男さんは温厚な性格で、献身的にキミ子さんを介護していると近隣住民の間で評判だった。近所の60代女性は「とてもお母さんを大事にしていたのに。どうしてこんなことになったのか」と話した。

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