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「くまなく」から「じっくり」へ 県警パトカーの広報態勢を変更

2008年05月18日 22:02
買い物客らに振り込め詐欺の手口などを伝える「駐留広報」が始まった=山形市・ジャスコ山形南店前
買い物客らに振り込め詐欺の手口などを伝える「駐留広報」が始まった=山形市・ジャスコ山形南店前
 県警は今月、量販店などにパトカーを駐車して警察官が街頭に立ち、事件、事故防止を県民に呼び掛ける「駐留広報」をスタートした。県内でも被害が相次ぐ最近の振り込め詐欺は、還付金名目で量販店などに設置された無人の現金自動預払機(ATM)に誘導する手口。県内14警察署のパトカー約180台に乗った制服姿の警察官が随時、街頭でマイクを握り、買い物客らに直接、被害防止などを訴える。

 従来、パトカーによる広報は「巡回するパトカー」を見せることが主眼だった。管内をくまなく回ることを目的に走行しながらの広報で、県民からは「声が聞き取りにくい」「内容がよく分からない」などの声が届いていた。振り込め詐欺や車上荒らし、交通事故などに歯止めがかからない現状に、県警は発想を転換。パトカーを下り、警察官が県民の生活の場にとけ込みながら、じっくりと広報する方法に切り替えた。

 JR各駅前や量販店、祭りなどイベント会場といった、多くの人が集まる場所で駐留広報を展開。1カ所につき5分程度を目安に、次々と移動する。県警地域課は走行と比べて▽詳しく広報することが可能▽その場で直接、県民から相談を受け付けることができる−などのメリットがあるとしている。

 県警は駐留広報に合わせ、各署によってバラバラだったパトロールメロディー、通称「パトメロ」を統一した。県警音楽隊員が作曲した軽快な旋律を採用。佐川範夫県警生活安全部理事官は「消防車の“カン、カン”という音を聞けば、だれもが火の用心と思う。パトメロの統一は、パトカーの巡回を伝え、親近感を抱いてもらうため。県民の安心感にもつながると思う」と話す。

 山形市のジャスコ山形南店前で16日、山形署のパトカーが駐留広報を繰り広げた。マイクを手に10分余り、振り込め詐欺の手口や最近の交通事故の特徴などを紹介し、注意を促した。買い物客は「制服姿の警察官が回っていると思うと安心します」と話していた。

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